東京自治研究センターはNPOまちぽっととの共同プロジェクトである「東京臨海・都市再生研究会」を設置し、調査・研究を行っています。このほど、その「中間のまとめ」を月刊「地域開発」2009年7月号の特集として発表しました。
<特集にあたって>
埋立地に副都心という案が種々の議論を呼んだと同時に、バブル期に開始された後、経済社会変動に見舞われるという特異な経過をたどった東京都の臨海副都心開発を改めて振り返る。巨額の損失を出し、失敗した事業の烙印を押される一方で、展示場や娯楽施設が多くの来訪者を集めるという機能を果たしており、将来の可能性を感じさせる。東京都という公的主体の開発事業のどこに失敗の原因があったのかを整理し、教訓を導くとともに、都民の財産として臨海副都心をどのように位置づけ、利用していくべきかを展望する。
<内容>
特集にあたって 大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
臨海副都心開発の変遷と課題 三島 富茂 総合環境研究室代表
臨海副都心開発と土地利用——失敗の教訓と課題 大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
臨海開発の財政構造 伊藤 久雄 東京自治研究センター研究員
臨海副都心開発をその推進体制から見て 畑山 弘 総合環境研究室事務局長
臨海部副都心開発と市民参加 辻 利夫 NPOまちぽっと事務局
国際・国内ネットワークと臨海部 伊藤 久雄
東京臨海副都心開発に関する年表 奥田 裕之 NPOまちぽっと事務局