東京自治研究センターとNPOまちぽっととの共同プロジェクト
東京自治研究センターとNPOまちぽっととの共同プロジェクトである「臨海・都市再生政策プロジェクト」では、さる8月6日、現場のウオッチングを実施した。写真はテレコムセンタービルから北方を見たところである。
今回のウオッチングのメーンテーマは、共同溝の見学であった。臨海副都心共同溝の概要は以下のWebを参照されたい。
http://www.tokyo-rinnetu.co.jp/body-04-e.html
臨海副都心共同溝の特徴
臨海副都心共同溝の収容物件の用途は次の8点である。特に、「ごみ収集」用の配管と「地域冷暖房用熱供給」用の配管が収容されていることが特徴である。
① 水道
② 下水道(中水道を含む)
③ ごみ収集
④ 電気
⑤ 電話
⑥ ガス
⑦ 情報通信
⑧ 地域冷暖房用熱供給
ごみ収集用配管
写真はごみ収集用の配管である。ごみ収集用配管が共同溝に収容された先例としては多摩ニュータウンがある。しかし、多摩ニュータウンのごみ収集管はすでに使用を中止して久しい。
その一方、臨海副都心では現在でも共同溝の建設工事を継続している(再下段に報告している)。その耐久性や維持管理経費などが課題だと思われるが、今後の推移を注視していく必要がある。
地域冷暖房用熱供給の配管
この配管は、冷管と暖管の2種類が上下に収容されている。写真は暖管であり、60cmの半径がある。冷管はこの倍の半径1.2mの巨大な管である。
共同溝の中は、冷管と暖管とが収容されているために、熱くも寒くもなく、空調設備はない。
最後の共同溝建設工事
現在、臨海副都心共同溝としては最後の建設工事が行われている。写真はパレットタウンから撮影したものである。
パレットタウンは大観覧車で有名だが、これまでは暫定利用であった。しかし、森ビル・トヨタ自動車グループが用地取得したため、暫定利用は廃止される。そこで、その北側のセンタープロムナードの地下に共同溝を収容する工事が行われているわけである。