2002年以来、大館市のNPO法人花岡平和記念会が建設をすすめてきた記念館が完成。さる24日に竣工式・祝賀会が現地で開催された。カンパ活動をお手伝いした縁もあって、伊藤が参加してきた。
完成を報告する川田理事長
右の写真は竣工式・祝賀会で完成を報告するNPO法人花岡平和記念会の川田繁幸理事長である。竣工式・祝賀会には、花岡平和記念会の会員のほか、県知事(代理)、市長(代理、副市長)、観光協会、設計者、建設関連事業者などのほか、現地の町会のみなさんなど、多くの方々が出席された。
戦時末期に起きた花岡事件を事実として直視し、中国や中国の人々との平和と友好を築いていく拠点になることが期待される。
記念館はすべて秋田杉を使用して建設
記念館は柱はもちろん、壁や床などもすべて秋田杉が使われている。右の写真の手前は展示室、奥はホールである。ホールは、企画展示や記念館の訪問者に対する説明会など、さまざまな用途が考えられている。開館は来年の4月予定だが、開館後このホールはフィールドワークの拠点になる。
ゆったりした展示室
展示室は天井も高くつくられ、ゆったりした空間になっている。写真の右側の壁などに資料が展示されることになる。
展示物の選定は来月から研究者なども招き、作業に入るという。膨大な資料の整理も含めての作業になるだろうから、関係者の皆さんのご苦労はこれからも続けられる。
研修室も設けられた
右の写真は研修室である。ホールのほかにもこの研究室が設けられたことによって、活動の場の確保とともに、その広がりも期待される。
なお、資料のすべて展示したかたちでの正式オープンは来年の4月に予定されているが、オープン後も冬期間は閉鎖されることになるそうだ。冬の間はフィールドワークができないことが最大の理由であるという。いづれにしても、来年のオープンが待ち遠しい。