本誌は、廃刊になった『Shelter−Less』誌を引き継ぎ、「つながり会う、ささえ会う、エンパワーメント・ジャーナル」として創刊されたものである。
創刊の辞では、その編集意図を次のように述べている。『(ホームレス)支援の運動組織、NPO、社会福祉、行政、まちづくり、アカデミズムなどのさまざまな領域において、「現場性」を最大限に重んじつつ、あらゆる関心や意欲や行動力を本雑誌に集結しながら、困難の待ち構える社会に果敢に情報や知恵、理論を発信していきたい」。
出版世界も多くの困難がある中で、明石書店が出版を引き受け、第1号の出版にこぎつけたもので、その「壮挙」に拍手を贈るとともに、今後の展開に期待したいものである。
◆編集:「ホームレスと社会」編集委員会
◆発刊:明石書店、年2回発行、定価(本体)1600円
◆本号の特集:派遣村の経験とホームレス支援
□対談:反貧困と労働の視点−湯浅誠×龍井葉二
□インタビュー:
・日比谷公園年越し派遣村に対応して 芦田真吾氏(東京都福祉保健局)に聞く
□名古屋での越年から 三河での春の「派遣村」の状況 藤井克彦
□日系ブラジル人と野宿者支援 榛葉隆雄
□貧困とは何か−ホームレス法的支援の原点を求めて 木原万樹子