標記のシンポジウムが開催されます。国境を越えた人の移動が加速化する、今日的な状況を踏まえて、国や自治体、NGOの役割や社会的統合政策を考えることを目的としています。
「人口変動の新潮流への対処」事業−笹川平和財団主催・国際シンポジウム
http://r31.smp.ne.jp/u/No/33947/3BlR5DbFD92E_1978/091210001.html
<開催趣旨>
国境を越えた人の移動が加速化し、多様な人々が暮らす社会にあって、いかなる社会統合政策の理念が求められているのか、また、政府や自治体、非政府組織などの多様な主体が果たすべき役割は何か—世界各地のさまざまな社会統合政策の実践から、いかに「ともに生きていくか」を考えます。
人の移動が一層自由化する中で、受け入れ国では移民排斥や人権侵害といった摩擦や、移民をめぐる教育・雇用・福祉の課題に直面しています。しかし、社会統合政策が進む欧州や、結婚移民やその子どもを対象とした社会統合政策が始まりつつあるアジアでは、人道的観点や人口構成の変化、送り出し国との互恵的関係構築、また経済のグローバル化に対処するため、移民に国境を閉ざすよりも、むしろホスト社会への受け入れや積極的な統合が図られており、同時に必要とされる社会統合政策のあり方が再検討されています。
日本においては、自治体やNGOが様々な施策を実施していますが、法令が十分整備されていないことが問題となっています。日本社会全体における移民の位置づけの明確化や、社会統合政策に関する法令整備なしにこの問題が放置されれば、社会的コストは将来、深刻なものになると懸念されます。
このシンポジウムは、世界各地の経験や実践に学びながら、日本の社会統合政策
の将来像を考える、一つの契機となることを目指しています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
◆ 日 時: 2010年1月14日(木)10:00-17:30 (9:30受付開始)
◆ 会 場: 日本財団ビル2階 会議室(東京都港区赤坂1−2−2)
(銀座線虎ノ門駅または溜池山王駅より徒歩5分)
地図↓
http://r31.smp.ne.jp/u/No/33947/GHrAi3bFD92E_1978/091210002.html
◆ 主 催: 笹川平和財団
◆ プログラム:
10:00〜10:30 開会挨拶
10:30〜12:00
第1部◆多様な展開を見せる社会統合政策——EUにおけるダイナミズム
Irena Guidikova氏(欧州評議会文化政策・多様性・対話部長)
Jonathan Chaloff氏(OECD国際移民部政策アナリスト)
安里和晃氏(京都大学大学院文学研究科特定准教授、笹川平和財団特別研究員)
ファシリテーター:石弘之氏(東京農業大学教授)
13:30〜15:00
第2部◆アジアにおける社会統合政策の胎動
Lai, Ah-Eng氏(シンガポール大学アジアリサーチ研究所シニアリサーチフェロー)
Tseng, Yen-Fen氏(台湾大学社会学部教授)
Lee, Hye-kyung氏(韓国培材大学社会学部教授)
ファシリテーター:明石純一氏(筑波大学人文社会科学研究科助教)
15:15〜16:45
第3部◆多様な主体が推進する地域の社会統合
Leyla Oezmal 氏(ドイツ・デュースブルク市統合局長)
Marco Borsboom 氏(オランダ・アバカボ労働組合連盟政策アドバイザー)
坂井嘉巳 氏(美濃加茂市市民協働部生涯学習課課長兼中央公民館長)
ファシリテーター:田村太郎氏(ダイバーシティ研究所代表)
17:00〜17:30
総括討論 司会 小川全夫氏(山口県立大学大学院健康福祉学研究科教授)
18:00〜 レセプション
◆ その他: 参加費無料、日英同時通訳付
◆ 申込: 1月12日(火)までに下記の当財団ホームページよりお申し込みください。
http://r31.smp.ne.jp/u/No/33947/jgcEBIbFD92E_1978/091210003.html
◆ なお、お申込の際に皆様から頂戴する個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー、講演会等へご案内する際に使用させていただきます。