自宅で親を看取る知恵−息子による介護実践の記録

 著者の山本勝美さんは、プライバシー問題などを通じて長いお付き合いのある大先輩です。しかも各地の保健所で福祉、子育てなどのカウンセラーを40年にわたって務められてこられた方でもあります。
 その山本さんが、年老いた父親を施設から自宅に引き取り、親族と協力して自宅介護に挑戦していたことを、この本で初めて知りました。まさにハラハラドキドキの奮闘記であるとともに、自宅介護のノウハウがたくさん詰まった本です。終章で自宅介護の新しい形も提案しています。 (伊藤)

自宅で親を看取る知恵 息子による介護実践の記録
著者:山本 勝美さん
出版社:朝日新聞出版
定価:¥ 1,575 単行本 ( 208 ページ )

<目次>
序 母を病院で亡くして
1章 父の一人暮らしで起きたこと
2章 入院生活から老人保健施設へ
3章 自宅復帰をめざす
4章 手さぐりの自宅生活
5章 ゆとりのケアプランで
6章 NPOスタッフのケアで元気づく
7章 療養病床でできたこと、そして惜別
終章 父の自宅復帰を振り返る
資料 高齢者問題の相談窓口