介護入門—親の介護にいくらかかるか? 結城康博・著

 介護保険制度の施行から10年。事態はますます悪化しているようにみえる。超高齢社会を目前にして、どうしたらいいかと考えると「夜も眠れない」人は大いに違いない。
 本書の特色は、介護の現場に携わったり、研究者として、国会議員として、あるいは行政のトップとして、介護に真剣に向き合ってきた30人を超える人々のインタビューが基底になっていることだ。
 新書であるから、手に取りやすく、読みやすい。家族の介護や看護に直面している人だけでなく、特に団塊世代にはぜひ読んでもらいたい。

ちくま新書 定価:720円+税
著者 結城康博(淑徳大学准教授)

目次
序章 介護は危機的状況だ!
第1章 介護保険を使うには
第2章 いくらかかるの?介護の値段
第3章 どこまでが介護、どこからが医療?
第4章 認知症をともなう介護
第5章 あなたを介護する人はどこにいる?
終章 介護崩壊の危機を避けるために