地方交付税財源が5757億円増に 2009年度一般会計決算概要一財務省

 財務省は、2009年度一般会計決算の概要をまとめ、6月29日に公表した。それによると、国税収入は38兆7330億円となり、第2次補正予算での見積もり(36兆8610億円)を1兆8720億円上回った。これに伴い、5757億円の地方交付税交付金財源の増が生じるが、増加分は11年度当初予算か、10年度補正予算が編成された場合などに、同財源として組み込まれる見込みである。

◆ 税収が見積もりを上回るのは4年ぶりだが、それでも38兆円台と低い水準
◆ 40兆円を切るのは1985年以来
◆ 税収が当初見通しを上回ったことに伴い、国債発行額を1兆5000億円圧縮したものの、2009年度の発行額総計が過去最悪である状況に変化はない

 歳出の不用額は、国債費(8066億円)、予備費(1873億円)など計2兆1552億円。地方財源に組み入れる5757億円を差し引くなどした後の純剰余金は1兆6246億円だが、財政法の規定により、半額以上が国債償還に充てられることになる。(以上、時事速報より)

平成21年度決算概要(剰余金見込み)
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/kesan/ke220629.htm