知られている避難所と知られていない避難所−公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)

 2011年3月21日発行の「東日本大震災ニュースリリース vol.5」からの転載です。

本リリースの印刷用PDFデータ▽
http://sva.or.jp/press/20110321.pdf
ホームページ▽
http://sva.or.jp/eru/tohoku/

 1995年の阪神淡路大震災以降、国内外での緊急救援活動を行っている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区/以下SVA)は、壊滅的被害をもたらした東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被災者支援を開始しました。
 SVAは宮城県気仙沼市に拠点を構え、炊き出し、物資の配布を行っています。

■食料が底を尽きる前に
 今回の東日本大震災の被害が広範囲であること、津波で瓦礫が道路をふさぎ交通が遮断されていること、ガソリンの不足などから、震災から10日たった今も物資が不足しています。
 行政の物資倉庫には大量の毛布が届いているなど、その日その日で「今、必要なもの」が変わっているため、その見極めが必要です。
 SVAは、気仙沼市の社会福祉協議会の職員と一緒に25カ所の避難所を回りました。物資が届いていない避難所では住民が自分の家に残っていた食料を出し合い、食いつないでいますが、そろそろ食料も底を尽きる状態です。
 本日、炊き出しを行い温かい食事を用意する予定です。炊き出し活動については別途後日お伝えします。

■物資が届かない場所
 避難所となっているのは学校や公民館だけではありません。津波で家族を亡くした人が集まり避難生活を送っている寺院もあります。昨日、避難所となっている岩手県の寺院に毛布、タオルなどを配布しました。今後も物資が届かない場所に配布できるようにトラックの手配などを行っています。

■気仙沼市社会福祉協議会(社協)の職員
 SVAは社協の職員と一緒に避難所を回っています。社協の職員も自分自身が被災者です。津波で家が壊滅状態の中、気仙沼の復興のためにと、連日連夜被災地を回っています。
 現地の関係者の思いを受け止め、一緒に行動することで、現地に根ざした活動を行っていきます。

写真↓
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■未曽有の災害に対して、一人でも多くの方のご支援ができますよう、緊急救援募金にご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

▽クレジットカード(MasterCardとVISAがご利用いただけます。)
http://sva.or.jp/donate-t/

▽振込先の口座番号 
 口座番号:00170-8-397994
 加入者名:SVA緊急救援募金 
 *郵便振替用紙に「東日本大震災募金」とご記入ください。

■本件に関するお問い合わせ先
 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)
 〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2、3階
 Tel:03-6457-4586 FAX:03-5360-1220 E-mail:pr@sva.or.jp 
 担当:鎌倉
 http://www.sva.or.jp/