東日本大震災・自治労ボランティアの報告−流失物開示作業−

 東京自治研究センターの木下理事が、自治労東京都本部の被災地支援で福島県新地町で活動しています。木下理事から報告が入りましたので、以下転載します。なお木下理事は、4月10日にバスで現地に入り、18日に帰る予定です。

<支援内容>
 津波で流失した位牌、アルバムなどを軽易な拭き掃除をして展示し、訪れた町民の方々に見ていただき、ご自分のものを見つけたら持ち帰っていただく事業。
<作業手順等>
1.開示期間:3.月19日から当分の間
2.開示時間:午前9時〜午後4時
3.作業場所:新地町役場南駐車場車庫棟及びその前面の空地
4.従事者:町職員(保育所、学童保育所職員各1名が2〜3日のローテ一ションで交替)、町民ボランティア(「町民助け合い活動」というゼッケン着用、4月11日には6〜7名)、自治労担当者2名
5.作業概要:
(1) 自衛隊、消防団が随時流失物を届けに来るので、受け取る。現金の入っている財布など貴重品は、町職員経由で警察へ引き渡す。
(2) 流失物に軽易な拭き掃除を行う。写真の場合、こびりついている泥などをきれいに
取り除こうときつくこすったりすると、映像そのものが消失してしまうともあるで、要注意。
(3) 位牌は、保管場所が指定されている。その他名前のわかったものについては、ビニールテープに名前を書いて張ったり、収納したレジ袋に名前を書いたりして50音に
別置。
(4) 名前のわからないものは、ジャンルごとにまとめておく。アルバムは、「七五三」
「結婚式」、卒業アルバムは「小学校」「中学校」「高等学校」などに分類されて
いる。
(5) 訪れた町民の方には、受付簿に記帳していただく。1日の開示の終わった後、町職員が集計(4月11日は被災後1ヶ月という区切りの日であったためか、61名と過去最高)。
<その他>
(1) 作業場所は車庫棟前の吹きさらしの土地なので、ジャンパーの着用などに留意。また、清掃作業でちり、ほこり、泥などが舞うので必ずマスク着用のこと。
(2) 昼食はボランティア向けの炊き出しが行われるので、庁舎の中でいただく。
(3) 洗面所は、庁舎外の仮設トイレ。