障害者制度改革は、何だったのだろうか—実現させよう、差別禁止法、そして残された課題は?

—障害連シンポジウム−Part9−
◆入場無料
◆手話通訳、要約筆記等の情報保障を用意
◆要約筆記ご希望の方は事務局までご連絡下さい
◆入場無料

<主催者から>
 2009年から政府は障がい者制度改革を集中的に進め、当事者過半数の参加による障がい者制度改革推進会議を設置し、2011年障害者基本法の改正を行いました。障害者権利条約にならい、差別禁止規定を設け、合理的な配慮について明文化されたことは画期的なものとなりました。しかし、前文はつくられず、権利規定も設けられず、抜本的とは言い難いものとなってしまいました。
 また、同会議に総合福祉部会を設け、骨格提言をまとめあげ、総合支援法制定に向けた議論が交わされ、障害者権利条約の批准に堪えうる国内法の整備が進められました。
 障害者自立支援法は憲法違反であるとする障害者自立支援法違憲訴訟団と酌み交わした基本合意がその出発点となりました。しかし今年6月成立した障害者総合支援法は、基本合意をないがしろにし、総合福祉部会での骨格提言をほとんど反映させていない,約束無視の法律となってしまいました。
 さらに現在障害者差別禁止法制定の議論に向けた、差別禁止部会が行われており、この夏には骨格提言が出される予定になっています。
 今回の障害連シンポジウムでは、制度改革が障害の重い全身性障害者の地域生活、社会生活にどういう影響をもたらしたか、また残された課題は何かについて、障害のある当事者を中心に講演とシンポジウム形式で問題点を明らかにさせ、意見提起に結びつけていきます。
 政府は社会保障と税の一体改革を推し進めようとしていますが、今後の社会保障政策を考えていくにあたっては、障害者権利条約への批准という国際的課題の要請からも、「障害」の視点を盛り込むことが重要であり、今回の企画がその命題に対する示唆を与えるものとしていきたいと考えます。

■日時 2012年7月28日(土)午後1時〜4時30分
■会場 東京都障害者福祉会館
 〒108‐0014 東京都港区芝5−18−2
 TEL: 03-3455-6321
URL: http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/syoukan/index.html
■主催 障害連(障害者の生活保障を要求する連絡会議)
 http://www9.plala.or.jp/shogairen/
■協力 日本理学療法士協会(助成事業)

<進行役>
 伊藤雅文(障害連 代表)
 関根義雄(障害連 副代表)
<講師>
 尾上浩二氏(DPI(障害者インターナショナル)日本会議 事務局長)
<シンポジスト>
 太田修平(障害連 事務局長)
 西村留利(障害連 幹事 日野療護園自治会 会長)
 桜井淳子(障害連 幹事)
 長橋義人(静岡ピアサポートセンター)