被災地での幼馴染との再会

被災地宮城県名取市から先ほど戻りました。

何を書いたら良いのかわからないほど、まだ混乱しています。
瓦礫の原と化したふるさとの風景に呆然としながら多摩に帰宅しました。

東京駅前から仙台行きの夜行バスに揺られて6時間。高速道路さえも広範囲に渡ってろ面が壊れているために、「ガタガタ」と揺れたり、「ふわふわ」と上下に振動したりが長い間続きました。これが高速の上を走っているのかと思うほど揺れながらの真夜中の走行。バスの運行スタッフの方々も、乗客が安心して目的まで乗車できるようにと細やかな配慮とアナウンスを心がけているようでした。車中で2泊、実家で1泊の帰省によって、言葉にはできない複雑な感情がつぎつぎと生まれてきます。

現地を歩いてみて初めて、災害の大きさ、悲惨さに、ただただ立ち尽くすだけでした。

幼稚園の時からの幼馴染の自宅を何軒か訪ねました。一人の幼馴染は、無精ひげのまま、笑顔で迎えてくれました。震災直後に津波に車ごと流されて、それでもなんとか脱出して生き延びることができたとのこと。友人知人が何人も流されてしまった今、彼らの分も自分は復興に頑張るのだと厳しくも明るい表情で語ってくれました。

もう一人の幼馴染は、自宅に招いてくれて、恐ろしかった場面を話してくれました。すんでのところで倒壊した家具類の下敷きにならずに命拾いできた彼女の言葉から、被災地の方々があの瞬間に突き落とされた深い恐怖の中で、毎日いかに必死で耐えようとしているかが伝わってきます。

ふるさとで頑張っている友たちの姿に接して、これから自分はどう生きていくのか・・・今もまだ考えています。

でも、考えるばかりでなく、日々の自分の役割、目の前の事に、心をこめて取り組み、行動しなければ。

この災害によって身も心も辛い思いをされているすべての人々の元に、安心して暮らせる日々が一日も早く戻りますように。ふるさとの復興に何か少しでも役にたつ生き方ができますように。

今日も祈ります。

☆☆