歩いて帰ることで加害者になってしまう????

皆さんこんばんは。

音楽とは関係ない話題で恐縮ですが、このことは誰でも知っていた方が良いと思ってご紹介することにします。

今日の夕方のテレビ番組では、3月11日に東京で地震が発生した際の帰宅困難者の問題を取り上げていました。

それによると、今後東京を直下型地震が襲った場合は、都心から半径15キロ圏が、火災の被害が甚大となる地域だとのこと。そして、都心で働いたり買い物をしたりした人が一斉に郊外に向けて歩いて帰宅しようとした場合に、火災に遭遇するとその危険度はさらに高まるのだそうです。

今回の震災当日の帰宅困難者は300万人といわれています。その人たちが帰宅しようとして車を走らせたり歩道を歩いて帰ろうとしたことによって、実は道路が渋滞となり、救急車や消防車が通れなくなることで、救命活動に支障をきたすという問題が浮き彫りになったのだそうです。今後都心を直下型が襲った場合には、歩いている時に火災と遭遇すると可能性が高く、火災に遭遇すると人々は後戻りを始め、結局交差点で身動きができないほど人でごったがえしとなり、その結果、圧死する可能性が高くなるとも報告されていました。

このようなことから、解説者は、今後直下型地震があったら、自宅に帰ろうとするのではなく、その近所の避難場所または職場に留まることが、自分の安全のためにも、他者の安全を守るためにも必要だと力説していました。そして、歩いて帰ろうとすると加害者になってしまう!と繰り返し警告を発していました。

今回は既に、都心には、そのような帰宅困難状況を想定していた会社があり、社員が会社に数日間泊ることのできるだけの毛布や食料を備蓄していて、その会社の社員は皆あの日会社に泊まっただけでなく、地域の安否確認など、地域貢献もしていたようでした。
日頃から地域との連携が図られている会社だったからこそできる支援だったのでしょうね。

現在では、デパートなどには災害時に帰宅困難者が利用できるように、広いスペースを売り場の脇に設けるなどして、場所の提供を通して社会貢献を計っているとのことです。

「歩いて帰る」という、当たり前の事が、時と場合によって、災害を深刻化し、被害を大きくし、自分が被害者になるだけではなく加害者となってしまうという事実に、改めて人の行動の影響の大きさに驚きます。

自分一人が歩いて帰ることを選んだら、東京全体が混乱しマヒてしまう。そのくらい、自分は重要な一人なのだという自覚が大切なのかもしれません。あらためて、人と人が影響しあって、つながりあって生きている社会なのだと実感します。

自分の身を守るためにも、人の身を守るためにも、場合によっては動かないこと、移動しないことが大切だという、防災の新たな知識から色々考えることが広がります。

経験から新たな知識を得て、将来の不測の事態に冷静に対処できれば、今回の経験もそこから学んだことも、すべて未来のためにあるのかもしれません。

そういえば、・・・とここでつなげるつもりはなかったのですが、☆アルビレオ☆には「未来」というオリジナル曲があります。

☆アルビレオ☆のオリジナル曲「未来」もアップされています。

時間がありましたら、

☆アルビレオ☆未来

で検索してみてください。

余震が続いていた不安なあの頃、夜は落ち着いて眠ることができませんでした。

今はこうして穏やかな夜が迎えられていること、本当に感謝です。

被災地で頑張っている友たちにとっても、今日も穏やかな夜でありますように。

そして、明日は晴れますように。

では、おやすみなさい。

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