涙の独立記念日☆(*^_^*)☆

7月4日は個人的に忘れられない思い出の日です。

今から遡ること30数年前、開港直後の厳戒体制の成田空港から、たった一人で初めてのアメリカ語学留学にでかけたのが、この日でした。

30年間、忘れていたのに、こうしてパソコンに座って思いだしたというのも不思議なものです。

苦手な英語を少しでも克服したいと、親に頼みこんで行かせてもらった1か月の語学留学。ところが東海岸の大学付属の語学学校に到着したは良いものの、その日は、ウイークデーにもかかわらず、大学が閉まっていて、誰もいません。

街の中も閑散としていて、学生にもすれ違わないのです。

それもそのはず、7月4日は独立記念日のホリデーで、会社もお店も学校もお休みで、みんな故郷に帰ってしまっていたのでした。

しかたなく街の中心部のホテルにスーツケースを持ってチェックインして、ボーイさんに12階の部屋に送ってもらった後は、しっかりと鍵をかけ、一人閉じこもり、誰も入ってこないように、スーツケースや荷物を、ドアの内側にバリケードのように積み上げていました。
だんだんお腹がすいてきても、どこに食べに行ったらいいか分からず、英語ができないからルームサービスの注文もできず、しかたなく日本から持って行ったおかきで数日間飢えをしのぎ、泣きながらホリデーの開けるのをひたすら待っていた。そんな涙の独立記念日の思い出が蘇ってきました。

でもよく考えてみると、あの一人ぼっちの寂しさや心細さを経験したからこそ、その後は何があってもうろたえないで、ホームシックにもならず明るく過ごせたのかもしれません。

自分なりに過酷な状況を耐えて、ようやく学校が開かれて、学校の寮に入って級友たちに会えてからは、あの3日間の孤独はどこへやら、水を得た魚のように生き生きと、アメリカでの生活を楽しんで、ラテンアメリカやヨーロッパからの学生たちと卓球したりピクニックにいったりと遊び呆けていました(*^_^*)

その時も、歌が人との交流を支えてくれました。学校にあったギターを借りて、覚えたてのコードを駆使して、日本の歌を弾き語りしたら、それがとても受けて、ちょっともてて、仲の良い友達も次々と増えていったのでした。まさに「芸は身を助く」ですね(^_-)-☆。

音楽は国境を越えて、人と人とのつながりを創ります。

なんだか、こうしてみると、あの寂しくて、ひもじかった3日間は、今につながっているのだなあ・・・と、ここまで書いて気づきます。しみじみとした気持ちになっています。

きっと人生の中で経験することに、一つとして無駄なことはないのですね。辛いことも苦しいことも、自分が育つチャンスだったのだということに気がつくまで、こうして生きていられている事実に、心から感謝です。

明後日は島田療育センターでのコンサート。「小さな世界」を歌うことになっています。
楽しいひと時となるように、イメージトレーニングを始めて、これまで出会った世界中の友達のことを思い出しながら歌いたいと思っています。

ではでは、どうぞ良いイブニングをお過ごしくださいね☆(*^_^*)☆