本を読みながら、今日は色々なことを考えていました。
このブログは、自分の心の記録のような感覚で打ち込みたくなってしまいます。
実は昨日の午前中まで、「翼をください」という曲が、なんとなく、ず〜っと、苦手でした。
歌詞を覚えて、間違わないように歌えるようになっていますし、誰もがとても良い曲だといっているのは分かっていたのですが、何かしっくりと自分の中に着地していないような、一体感を持てないようなもどかしさが残っていました。
そんな宙ぶらりんな感覚を携えたまま本番を迎えたのですが、昨日、最後の曲として「翼をください」を歌った時、何かふっきれたような、すがすがしい自由な感覚が自分の中に広がってゆくのを感じていました。
その感覚は、2番の歌詞に入った時に特に強くなったのを今思い出しています。
「今、富とか 名誉ならば いらないけど 翼がほしい
子どもの時 夢見たこと 今も同じ 夢にみている
この大空に翼を広げ
飛んで行きたいよ
悲しみのない 自由な空へ
翼はためかせ
ゆきたい」
2番の歌詞を一つ一つ自分の口から発した時、
ようやく自分のことばとして 自分の想いとして
この歌が私と一体になった
そんな実感が広がりました。
そしてその時、フロアに降りていた私の目の前には 島田療育センター7病棟の
一人の女性が、私の声に合わせて唇を動かしてくださっていたのです。
彼女は5年以上前から☆アルビレオ☆のコンサートに来てくださっている方で
歌が大好きで、殆どどの歌も、歌詞をまちがえずに覚えていらっしゃる方なんです。
彼女は私をじっとみつめながら、唇を動かして、優しい表情で一緒に楽しそうに
歌ってくださいました。私は思わず彼女の車椅子に近づいて、彼女の手をとって、
見つめてしまいました。
コンサート終了後、入口でお客様をお見送りした際にも、彼女と会えて、握手ができたのも喜びでした。彼女はその時、一生懸命口を動かして、声を出して、私に「ありがとう」と言ってくださったのです。
歌詞を間違えたり、ドレスの裾を踏んで転びそうになったりと、自分なりに色々なハプニングもあったコンサートでした。それでも、こうして「ありがとう」の気持ちをいただけたこと、沢山の利用者の方と心を合わせることができたことは、素晴らしい記念となりました。
「そのままでいいんだよ」という、受け入れていただいたような、安心感が胸に広がっています。
ようやく「翼をください」が自分の心の音として奏でられるようになったのも、私の努力ではなく、あの島田療育センターの清らかな空間の中で、利用者や職員の皆さんからの「愛」をたっぷりいただいて、受け入れていただき、慰めていただいたからなのだと思っています。
優しさに満ち溢れた素晴らしい島田療育センターの皆さん、本当にありがとうございます。
今日も明日も続く文化祭。9日(土)は各病棟でのお誕生会だそうですね。どうぞ楽しい毎日をお過ごしください☆☆
☆(*^_^*)☆感謝をこめて。