セーラー服の少女を探しています〜66年前の出会いと別れ〜

長崎に原爆が落とされた日から、今日で66年の月日が流れました。

一人の少年の被爆体験をきっかけに、☆アルビレオ☆のライフワークとして、平和の希求が音楽活動の目的として意識されたのは今から4年前です。

過去のブログにも書きましたが、「枯れない涙〜62年の悔恨〜」という被爆体験を聞き、その手記を、著者である寺田修一さんご本人からいただいたことが、☆アルビレオ☆のオリジナル曲「忘れないよ」の誕生につながりました。(「枯れない涙」で検索すると、全文をインターネット上で読むことができます。)

去る7月31日の☆アルビレオ☆コンサートのアンケートには、「どの曲が良かったですか?」という質問項目がありますが、今回最も多かったのは「忘れないよ」でした。

その理由は、既に何度も「忘れないよ」を地域で耳にされた方が多かったということも考えられますが、やはり、この曲は、演奏する☆アルビレオ☆にとっても、演奏する度にはるかかなたから力を与えられるような感覚を抱く、不思議な曲だからだと感じています。

キノコ雲、黒い雨、焦土と化した町、助けを求める人々の声など、その時代にまだ生まれていなかった私でさえ、何かその場にいたような錯覚に陥りながら演奏しています。そして、いつかきっと寺田少年が助けることのできなかった、あのセーラー服の少女を探し出して、寺田少年の再会が実現しますようにと祈りながら演奏しています。

数年前に長崎に訪れて手がかりを探そうとしましたが、それは極めて難しいことだと知らされました。

それでも、望みは捨てていません。きっと彼女は、無事に生き残って、今もどこかで暮らしていると信じて演奏しています。

66年前の8月。

上空から投下された、爆弾によってヒロシマでは20万人、ナガサキでは10万人が亡くなりました。

2度と同じ過ちが繰り返されることがないように。

地球に住む私たちが、核の脅威におびえることなく、ほんとうの平安の中で暮らすことができる日がかならず来ることを信じて。

☆アルビレオ☆のオリジナル曲「わすれないよ」の歌詞をここに書かせていただきます。

「忘れないよ」

1.
忘れないよ 忘れないよ あの日のこと
忘れないよ 忘れないよ きみの瞳

あまりに幼くて 自分のことしか 見えない僕だった
許してほしい

きみの苦しみに 気づいていたのに 言い訳ばかりの
弱い僕だった

あれから きみはどこに 暮らしているのだろう
できるなら もう一度 あの場所で 会いたい

忘れないよ 忘れないよ あの日のこと
忘れないよ きみよ 今も 生きてほしい

2.
過ち繰り返し 傷つけ合うたび
きみの 瞳が 悲しく揺れる

ほんの少しの 勇気があるなら
心開いて 許し合える

あれから 時は流れ 空しく通り過ぎる
だからこそ 見つめたい 
あの日の 別れを

忘れないよ 忘れないよ あの日のこと
忘れないよ きみよ今も 生きてほしい

忘れないよ 忘れないよ きみの言葉

「人は誰も 愛するため 生まれてきた」
「人は誰も 愛するため 生まれてきた」