最近、色んな人と話をする度に、「おばあちゃんこ」だった人って意外に多いのだなあと思うのです。
そして、大人になるにつれて、そういう、おばあちゃんの無償の愛に包まれた時代を忘れがちになるけれど、日常の出来事をよく観察して、心を澄ませてみると、天国から「おばあちゃんが見守ってくれている」と実感する瞬間が誰にでもあるのでは・・とも思うのです。
私の場合は、今、祖母が守ってくれていると感じることが多々あります。
私には祖母が4人、天国にいます。両親は共に、小さい頃に母親と死別したので、継母に育てられました。ですから、孫の私は、中学生ぐらいまで、両親の継母であるおばあちゃんたちが本当のおばあちゃんだと思っていました。
でも、考えてみたら「孫」にとって、血がつながっているかどうかなど、あまり関係ないんですね。血縁関係になくても、一緒に暮らした人、可愛がってくれた人も本当のおばあちゃんなんです。
私の場合、どの祖母も、今、とても身近に感じます。
その中でも、幼稚園児の頃から、テレビの「懐メロ」番組など歌の番組を一緒に観ていた、一緒にくらしていた祖母の影響は、今の音楽活動の基盤を創ってくれたのではと思うことが多々あります。
幼いながらも、容姿にコンプレックスを持っていた私にとっての救いの言葉を言ってくれたのも、この祖母でした。
いまも大切にしている、祖母の一言。
「おまえは、笑った顔はめんこいな〜」
「笑った顔は」と限定つきなところが、またミソなのですが(笑)、とにかく、笑顔をほめられた。それが嬉しかった幼稚園時代のある日のことを今でも覚えていて、それが私の、小さな自信につながっているのではと感じています。
ささいな一言ですよね。考えてみれば。でも後生大事にしてきた祖母の一言が、今こうしてステージで笑顔で歌うことに繋がっていることを思うと、おばあちゃんの影響って大きいのだなあと思うのです。あの時、あの一言をかけてもらって、心が明るくなった瞬間。それが今も心の中の灯になっている。それを思うと、私の心に明かりをつけてくれた祖母が、たとえ嫁であった母にとってどんな人だったかとは関係なく、私にとって女神さまのようにさえ思えることがあるのです。
きっとどんな人でも、知らないうちに、誰かの女神様になっているのかもしれませんね。
母方の継母である祖母も、優しい人でした。学校が休みになると泊まりに行った母の実家。ちょうどあの頃話題の番組だった「肝っ玉母さん」の主人公を演じた、女優の京塚正子さんように、大きな体の祖母でした。遊びに行くと、バス停まで迎え出てくれていて、「よく来たね〜」と、いつも汗を拭き拭きスイカを切ってくれたり、美味しいご飯を食べさせてくれました。スカイを食べるたびに、あの祖母の姿が目にうかびます。
両親が幼児期に死別した、血のつながった祖母たちとはもちろん会ったことはないですし、写真も観たことがないのですが、それでも、「見守っていてね」の曲を創ったときは、母方の祖母からのメッセージだと感じて作っていました。また、毎日自分の顔を鏡に映す度に、もしかしたら、私は父方の祖母に似ているのかもしれないと思ったりもするのです。
今、私がこうして幸せに、命を与えられて生きている奇跡。その背後には、祖母達の愛があり、支えがあるのではと感じる今日このごろです。(もちろん、祖父達の見守りも(*^_^*))
あたなにとって、そういう存在は誰でしょう?
天国から無償の愛を注いでくれている、沢山の家族たちを想って、今日一日を感謝の気持ちで過ごそうと思います。
どうぞあなたも良い日曜日を☆(*^_^*)☆
お盆のこの時期に、いのちのつながりを感じることができたら、幸せですね。
感謝をこめて☆(*^_^*)☆