☆(*^_^*)☆映画「エクレールお菓子放浪記」を観て

石巻をはじめとする宮城県をロケ地として撮影された映画「エクレールお菓子放浪記」が、永山公民館でチャリティー映画会として上映されると聞いて、前売り券を買っていました。

この映画は昨年3月10日に完成祝いの上映会を東京で行なったそうです。それは、東京大空襲の日3月10日がこの映画と深く関係していたからだったようです。

その完成披露の上映会翌日に、この惨禍が東日本を襲いました。本来は昨年4月には石巻をはじめ宮城県内でまず上映会が行なわれることになっていたようですが、震災のために上映は見送られ、その後、九州や関西での上映が震災復興を応援したいと言う人々の運動の中で少しずつ広がって今に至るとのことです。

ベルブ永山5階ホールの会場は満席でした。上映前に、制作に当たったスタッフの方のご挨拶や、この上映を企画した方々のお話のがあり、その後、約2時間の映画を鑑賞しました。

観るまでは、お菓子職人を目指す一人の少年の物語と単純に思っていたのですが、人と人の心の絆、人が互いに支え合うことの美しさが描かれています。最後の場面で主人公「アキオ」が自分のこれまでの人生を人々の前で語るシーンがあります。

彼の言葉と歌に、思わず涙がこぼれ、こころが温かいもので満たされました。一つの歌が、孤独な放浪の旅を続けてきた少年の心を支えていたことに、驚きと同時に音楽の力を感じました。

この映画は特別な映画です。

それは、美しい石巻の自然や人々の暮らしがそこに映像として残されているという意味はもちろんですが、それと同時に、戦争や災害、離別の孤独や飢えなど、理不尽な悲しみから子どもたちを守らなければならないと思わされる映画です。

そして、どんな状況でも逞しく優しく生きる子どもたちの姿に、勇気を引き出されます。

そしてこういういたいけな子どもたちに今後、こんな痛みを味わわせたくないし、できればこの主人公が胸に抱いていたような、「お菓子のような人」に私も少しでも近付くことができれば・・・と、改めて強く思わされました。

ぜひ、地域でこの映画の上映会がある時は、観てみてください。

映画の中で何度も歌われる「お菓子と少女」の歌もとても素敵です。

どうぞ今日も良い一日を☆☆

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