今日5月4日(金)の毎日新聞朝刊一面の中央に大きな写真が掲載されていました。
細い茎の先に細い糸状の葉が黄緑色を帯びて放射状に広がっています。
「みどりの日」の今日の一面らしく、鮮やかな緑色の葉が生き生きと紙面を飾っています。
この写真、実は被災地岩手県陸前高田市の海岸に1本だけ残った「奇跡の一本松」の子どもたちの一つを撮影したものだったのです。
奇跡の一本松は、根が海水に浸かったため、枯れかかっているのですが、その松から30個の松ぼっくりが保存され、その松ぼっくりからは25粒の種が採取されたのだそうです。
25粒の種のうちの3粒を蒔いたところ、発芽しなかったので、残りの種が4ヶ月間も低温成熟され、このたび18本が芽吹き、そのうちの1本の写真が掲載されました。
この松の「子」は、今では5.5センチに伸び、新緑の若葉の葉がその先端を飾っています。
何万本もあった松が津波で流され、たった1本残った松も瀕死の状態にあえいでいる中、この「子」松の発芽は、希望の光そのものといえます。
こうしてお母さん松から子どもの松木へと、いのちのバトンが渡され、いのちは永遠につながっていくのですね。
奇跡が奇跡を生み、そうして未来が築かれることに、畏敬の念を感じます。
松の子たちがしっかりと発芽して、陸前高田の海岸に人々の憩いの日陰を作ってくれる日がくることを、心から強く願います。
被災地では豪雨による影響で様々な被害がでているようです。
どうかこれ以上被害が拡大しませんように。
みんなが安心して眠れますように。
祈りをこめて☆☆