9月18日は宮城県立がんセンターの緩和ケア病棟でのコンサートのため、宮城県名取市に行ってきました。
コンサート前に少し発声練習をしたいと思って、病院の駐車場の向こうにある遊歩道に一人でいってみると、そこには緑がいっぱい。そしてだあれもいません。
気持ちの良い青空を見上げながら「この広い野原いっぱい」を歌ってみました。
するとどこからともなく黄色いちょうちょが飛んできました。
ブログのネタになるかも・・・と持っていたカメラを取り出して
この黄色いちょうちょの撮影に挑んだのですが、
なかなか止まってくれず、すぐに葉っぱの間に隠れてしまいます。
発声練習そっちのけで黄色いちょうちょを追いかけてしまいました。
でも、まったくどこにも止まる様子がないので、あきらめて、ピンクの花を撮影することにしました。
すると、なんと、あのちょうちょが、私の撮影している花の近くにやってきて、目の前の、今から撮影しようとしている花の蜜を吸い始めたのです。
今がチャンス!!とばかりにシャッターを切って、また接近してシャッター、またもっと接近して!と4枚ぐらい取り続けても、レンズがそこまで近づいていても、ちょうは蜜を吸うのに夢中なのか、花びらの一部になったかのように止まったままです。
これで、写真がとれた!!と喜んで、発声練習もそこそこに病院内に入って、打ち合わせ、着替え、リハーサルと続いて、さあ、本番、というときには、ちょうのことは忘れていました。
ところが、ふとガラス窓の外をみると、なんと、あの黄色いちょうちょがそこに来ているではありませんか。
そしてコンサートの間中、ずっと会場の外の庭を飛び回って、ときどき私が見える窓にきてくれていたのです。
他の、同じ種類のちょうちょでは??と思うのが普通なのかもしれませんが、私にはわかりました。
あの黄色いちょうちょでした。
コンサートのサポートのためにスタッフとして来てくれた友人の話によると、☆アルビレオ☆の後ろの中庭の池では、演奏の間中、ずっとひよどりが水浴びをしたり飛びまわったりして遊んでいたそうです。
コンサートがんばれ!と応援にきてくれたのでしょうか。
花や鳥や星や虫たちは、何か人間にはわからない信号を送り合って、人間を助けたり導いたりしてくれているような気がするのです。
しかも、私には、ちょうを見ると思い出す人が何人かいます。
その人たちはみんなこの音楽活動を応援してくれていた人たちで、☆アルビレオ☆の音楽を好きだと言ってくれていた人たちなんです。
きっと皆、ちょうになって応援に駆けつけてくれたのかもしれません。
姿は1匹でも、そこには沢山の想いが宿っていて、きっと皆で応援団のようにエールを送ってくれているにちがいない、そんな気持ちさえしてしまいます。
今回のコンサートは、普段からこの緩和ケア病棟でボランティアとして美味しいコーヒーをふるまってくださっている仙台の老舗コーヒーショップ珈巣多夢(かすたむ)マスターの伊藤さんのコーヒータイムの時間と空間をお借りしての試みでした。
http://www.coffee-custom.com/
コーヒーで憩いのひとときを提供してくださっている伊藤さんのコーヒーは一口でその優しさが伝わります。
挽きたて、いれたてのコーヒーの香りに誘われて、車椅子やベッドで患者さんとご家族の方々が集まってくださいました。
小笠原先生はじめ医療スタッフの皆さん
ボランティアチーム「ひだまり」の皆さん
☆アルビレオ☆後援会仙台支部のスタッフメンバーなど、
会場にお越しくださった一人ひとりの方に、大変お世話になりました。
伊藤さんの美味しいコーヒーをいただきながら、皆さんと共に音楽を通して同じ時を分かち合えたひとときは、ひだまりそのものです。ありがとうございました。
そして、最後に、コンサート終了後に☆アルビレオ☆を病室に招いてくださり、ベッドサイドでの演奏をリクエストしてくださった皆さんにも心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
☆(*^_^*)☆