宮城県立がんセンター緩和ケア病棟にお邪魔してからもうすぐ 1週間になります。
あの日お会いした患者さんやご家族の皆さん、医療スタッフの方々、そしてにこやかな笑顔のMさんAさんをはじめ、ボランティア「ひだまり」の皆さんは、どうなさっているかしら・・・
毎日のようにお顔を思い浮かべています。
この写真は、コンサート終了後、病棟を後にする前に看護師長さんが手渡してくださった写真の中の一枚です。そこには、メッセージも添えられていて、「☆アルビレオ☆さん、ありがとうございました。」と書かれています。
一刻一秒を争うお仕事に携わっている方が、こうして撮影して、すぐにプリントして、しかもお手紙も添えてくださったことに、まごころを感じ、胸がいっぱいになりました。後回しにしたり手を抜いたりしない。今できることを精いっぱいなさる看護師長さんのお姿に、ただただ頭がさがります。
緩和医療科長の小笠原先生も、患者さんの傍らに座って、コンサートを最初から最後まで聴いてくださいました。
そして最後に、丁寧なご挨拶をしてくださったのです。
これがその時の写真です。写真の手前に映っているのは、患者さんのベッドです。
スタッフとして手伝いにきてくれた友人のメールから、患者さんがタオルケットの中の手を合わせて拍手をされていたことを知らされました。見えているものよりも見えていないところに、深い想いや愛があふれているのですね。
コンサートの中盤で、「七つの子」を歌っていた時、
ちょうど歌詞が「まあるい目をした良い子だよ」にさしかかったときに会場にお父さんに抱かれて入ってきた可愛い男の子がいました。本当にまあるい目をした可愛いお子さんで、なんだかとっても嬉しくなり、顔がほころぶのを感じました。
その男の子は、コンサートの間、ずっとこちらをみて、機嫌良く聴いていてくれています。そして、「夕焼けこやけ」を歌ういはじめて「お手手つないで みな 帰ろう」と唄いながら手を振ると、私の手の動きに合わせて一緒に手を振ってくれるのです。
またそれも愛らしいしぐさで、それを目にすることで心が和んで、声もギターの音色も変化したように感じました。
まろやかな音・・・というのでしょうか。会場には香ばしいコーヒーの香りがいっぱいです。香りも音も心もとけあって、一つのハーモニーを生みだしていました。
会場の皆さんと音楽と香りを介してつながることができたのは、あの男の子の存在そのものが醸し出す「愛」がそれらをまろやかに豊かにしてくれたからなのではと思うほどです。
そういえば、その前の週の、敬老を祝う会コンサートの席でもそうでした。子どもたちがそのにいたことによって、その場が明るく、希望に満ちた空間になったのだと感じます。
小さな人たちこそが大きな存在なのだと感じたひとときでもありました。
今日もマイウエイを口ずさみながら、あのコンサートの後に病室に招いてくださった方とご家族のことを思い浮かべています。
かけがえのない出会いと感動の一こま一こまを思い浮かべています。
東京は今日も秋晴れの美しい空がひろがっています。
☆(*^_^*)☆
追伸です:☆アルビレオ☆のコンサート情報は「アルビレオコンサートページ」を検索してご確認ください。年内は公開コンサートの予定はありませんが、来年1月に多摩市立聖が丘コミュニティーセンターで1時間のコンサートが予定されています。詳しくは「アルビレオコンサートページ」をどうぞ!!