有楽町駅からすぐの、国際フォーラムAの地下にある、相田みつを美術館に妹と行きました。
その隣の小さな会場で「柴田トヨ展」が開かれていたので、妹と別れてから、一人で覗いてみました。
柴田トヨさんは、90歳から詩を書きはじめて、その詩集がベストセラーになり、多くの人に生きる希望を与えた詩人です。
その生涯が映画化されたそうで、この展覧会は映画の宣伝も兼ねているようでした。
今年1月に100歳で永眠されたことも、この展覧会で始めて知りました。
入口の販売コーナーで見つけた一枚の絵ハガキ。
「貯金」という柴田さんの作品が印刷してあります。
可愛い詩なのでご紹介しますね。
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「貯金」
私ね 人からやさしさを貰ったら
心に貯金しておくの
さびしくなった時は
それを引き出して
元気になる
あなたも
今から積んでおきなさい
年金より
いいわよ
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この詩に出会って、思いました。
あ〜私って、小学生のころから「優しい人になりたい」って言いながら、
自分のことばかり見て来たんだなあと。
もし、柴田さんのように、人のやさしさを貯金して 心の中にためようとおもっていたら、
きっと、自分のことじゃなく人がしてくれた優しさだけがどんどん思い出とともに心に貯まっていたことでしょう。
それなのに、「自分が優しくなろう」とすると、自分がした行ないにばかり目が行ってしまいます。
自分にばかり関心が向いていると、いつまでたっても自分の「やさしさ」はまだまだだとか、
いつまでたっても、自分はいたらないとか
そんな自己嫌悪を自分でわざわざ味わう毎日になります。
でも、もし、柴田さんのように
その日に受けた誰かの優しさを思いかえして、心に貯めて行けば、
毎日どんなに沢山の人のやさしさに触れて生きているかが分かります。
その方がずっとずっと幸せだし、楽だし、「貯金」がどんどんたまっていって、
それこそ「年金より いいわよ」ということになるのだなあと
改めて、しみじみとした思いでこの詩を何度も読み返しました。
これまでの私は、自分がした「優しそう」な行ないばかりを数えて、
「まだまだ」とか「よくやった」とか、
自己嫌悪や自己満足に浸る「癖」があったようです。
それも大きな発見でした。
だから、これからは、人からしてもらった優しさにもっと目を向けていこう。
そして「貯金」をたくさんしよう!!
そんなふうに思っています。
相田みつを美術館を出て別れる時に、妹が
「柴田トヨさんの展覧会も観て帰ったら?」と勧めてくれました。
それで、一人で入ってみて、この詩に出会えました。
誰かの一言って、大きな出会いに繋がっているのですね。
妹の一言、柴田トヨさんの詩に感謝しています。
☆(*^_^*)☆
写真は、太陽に顔を向けているレモンマリーゴールド達です。
「アルビレオコンサートページ」もグーグルで検索して覗いてくださいね〜。
コンサート情報、活動の様子がでていま〜す。(*^_^*)
ではどうぞ今日も良い一日を!!
あなたの心にも「貯金」が沢山たまりますように(*^_^*)