現代美術製作所でただいま開催している展覧会の告知です。
東京のひとやまちとのコミュニケーションをテーマにしたアーティスト・イン・レジデンス(アーティストを滞在させ、その場所で制作を行ってもらうプログラム)で、アーティストの増山士郎さんと、2005年から準備して来た企画です。4名の個性溢れる香港のアーティストが来日して、1ヶ月東京に滞在、いろいろなプロジェクトを行いました。
ピンさんは、夜中に見知らぬ人のお宅を訪ねて、寝顔を撮影するという、夢に関するプロジェクトを、トザールさんは、地図の折り目の部分や、地図帳のページとページの間の谷になった部分などを歩いてみた、オルタナティブな東京観光の模様をドキュメント展示。また、チーさんは、ひとに親切にすることを目的に、美術館の入り口でドアボーイになってみたり、喫煙コーナーでタバコを吸う人にライターで火をつけてあげたりしたパフォーマンスのビデオを、紅一点のエイミーさんは、東京で出逢った様々な職業のひとのポートレートを撮影した写真(ただし、全部後ろ向きです)を展示しています。
とりわけ、ピンさんとエイミーさんのプロジェクトでは、向島の知り合いのみなさんにもご協力いただいています。他にも、向島芸術計画2007に参加している三田村さんの寝顔を撮影した写真も、会場のどこかに隠れていますので、探してみてください。そういう意味では、向島のアートプロジェクトという色彩も強い展覧会になりました。よろしければ、会期中、ぜひお越しください。(曽我)