三田村光土里 『編む女の棲む長屋』

このたび、アサヒ・アート・フェスティバル2007の参加プログラム
「向島芸術計画2007」の企画のひとつとして、来月5月の1ヶ月、
墨田区京島の長屋でアーティスト・イン・レジデンスを行うことになりました。
この期間、地域の人々から集めた着古したセーターをほどいて、
長い長いマフラーを編み続けます。

長屋の場所は、東武伊勢崎線・曳舟駅および、京成線・曳舟駅の近く。
江戸時代から残る蛇行した道と、昔ながらの街並が、なんとも味わい深い
通りの一角です。ほんの1ヶ月ではありますが、日々この町で暮らしながら、
積み重ねられては消えてゆく町の人々の時間と記憶を、マフラーに
託して再生させてゆきます。

また、このプロジェクトで制作したマフラーと活動の記録は、
この秋に現代美術製作所で開催される「向島芸術計画2007・成果報告展」
(10月20日-28日)において発表いたします。

5月の1ヶ月間、長屋におりますので、さわやかなお天気の良い日にでも、
町の散策がてら、どうぞお立ち寄りください。

三田村光土里

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『編む女の棲む長屋』

■期 間: 5月1日(火)-5月31日(木) 不定休
 ※オープニング・パーティ等はありません

■開放時間: 午後から夕方くらいまで

※時々留守にすることもありますので、ご訪問の際には、
 下記の携帯メールまで事前にご連絡ください。追って返信を差し上げます。
 midorimitamura@t.vodafone.ne.jp

※なお、長屋にインターネットの接続環境が無いため、パソコンのメールは
 あまり頻繁にチェック出来なくなります。どうぞご了承ください。

※長屋には一般の方もお住まいです。ご訪問の折りには、ご近所の方
 の迷惑にならないよう、どうぞご配慮くださいませ。

■場 所: 東京都墨田区京島3-15-17
※長屋までの地図をご希望の方は、現代美術製作所までメールでご連絡ください。

■交 通: 東武伊勢崎線・曳舟駅より徒歩約10分、
 京成線・曳舟駅より徒歩約5分

※東武曳舟駅へは地下鉄半蔵門線から、
 京成曳舟駅へは都営浅草線から、それぞれ直通運転しております。

■お問い合わせ:現代美術製作所・曽我高明
 03-5630-3216 / 070-5013-3820
 factory@c-a-f.jp
 http://www15.ocn.ne.jp/~g-caf/

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●「向島芸術計画2007」について

現代美術製作所による、アサヒ・アート・フェスティバル2007の参加プログラム。

東京の下町、墨田区向島を舞台に、短編映画『セクション1-2-3』の制作
(監督:品川亮)、ワークショップとオブジェ制作『思い出への話』
(アーティスト:水内貴英+住中浩史)、長屋でのアーティスト・イン・レジデンス
『編む女の棲む長屋』(アーティスト:三田村光土里)という、
3つのアートプロジェクトをプロセス的に展開し、向島のまちやひとに様々な
角度からアプローチしてゆきます。

新東京タワーの着工を来年に控え、慌ただしい変化の時期を迎えている路地のまち・
向島。「向島芸術計画2007」では、急ぎ足で移り変わってゆく向島のまちやひとの
姿を、アートならではの切り口で記録に留めてゆきます。

加えて、完成作品の発表や参加型のイベントの開催などを通じ、地域の住民自らが、
まちの抱える課題やその将来についてオープンに語り合えるような、
多様な機会と場を創り出すことを目指しています。

なお、上記の3つのプログラムの成果をまとめた報告展を、
10月20日(土)から28日(日)まで、現代美術製作所において開催いたします。

※プログラムのスケジュールは現代美術製作所、
及びアサヒ・アート・フェスティバルのホームページ上に随時アップされます。

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「向島芸術計画2007」

■主催・企画:現代美術製作所 
■共催:アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会
■特別協賛:アサヒビール株式会社 
■助成:財団法人アサヒビール芸術文化財団
■後援:特定非営利活動法人 向島学会 
■協力:藤井正昭、渡辺慎二、ART BY XEROX、京三北ふれあい交友倶楽部、
 アート&カフェこぐま、はなみずきホーム