新タワー周辺のまちづくりに関するシンポジウム

毎年のことながら、連休はあっという間に過ぎてしまいました。
みなさん、どこかにお出かけになりましたか?
今年はお天気にも恵まれ、あちこちで大変な人出だったようですね。

さて今週末、ぼくの参加している向島学会では、以下のようなシンポジウムを開催します。
最近ではリリーフランキーさんの小説の影響か、古い方の「東京タワー」がすごい人気のようですが、来年の着工を控え、こちらもなにかと注目されているのが「新東京タワー」。すでに、向島近辺で開発されるマンションの新聞折り込み広告には、必ず新タワーの完成予想図が掲載されるなど、地域の将来イメージを語る上でも外せない存在になっています。
しかし、610メートルのタワーもさることながら、気になるのはその周辺の開発と、それが今後の向島地域にもたらす複雑な影響でしょう。そこで向島学会では、こうした問題をみんなで考えるきっかけとして、建築や都市計画を学ぶ学生や院生たちに、フレッシュな視点で、タワー周辺のまちづくりの進め方について様々な提案をしてもらう機会を設けることにいたしました。今回はその出発点となるセッションです。

なお、学生のみなさんによる発表は、7月28日(土)、すみだ生涯学習センター・ユートリヤのマスターホールで行われます。それに合わせて、27、28、29日にユートリヤのエントランスでは、学生チームごとのパネル展示も行う予定です。
また、その同じ会場で、向島芸術計画2007からは、水内貴英さんと住中浩史さんによるインスタレーション『思い出への話』を展示します。奇しくも「都市計画」と「芸術計画」の競演となります。(曽我)

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新タワー周辺のまちづくりに関するシンポジウム
学生によるスタディと意見交換によるまちづくりセッション

墨田区押上・業平橋地区の土地区画整理事業区域に建設される高さ約610mの新タワーは、墨田区、さらには東東京の新たなシンボルとして、多くの観光客を呼び込み、地域活性化のコア的な存在となることが期待されています。それに伴い、墨田区は「まちづくりグランドデザイン」を策定し、北十間川の親水整備をはじめとした周辺環境整備を計画していますが、交通量やゴミの増加、乱開発への対応、地域の活性化など、安全で安心、快適で魅力あるまちづくりを進める上で多くの検討課題が見られます。
そこで、新タワー周辺のまちづくりについて、明治大学や東京工業大学等で建築・都市計画を専攻している大学院生・学生に検討・提案してもらい、今後のまちづくりのあり方について議論を深めることを目的として、下記のシンポジウムを開催いたします。

 記

●テーマ 『新タワー建設に伴う周辺まちづくりの課題と展望』
●日 時 2007年5月12日(土) 午後2時30分4時30分(2時間)
●場 所 すみだ生涯学習センター(ユートリア) 視聴覚室
●定 員 70名
●参加費 500円(要事前申込)、ただし、向島学会会員及び学生は無料
●次 第
1 あいさつ 特定非営利活動法人向島学会理事長 高木新太郎 
2 講演(1) 「新タワー建設計画と周辺まちづくりに対する期待」
 高田和夫氏 (東武鉄道株式会社 業平橋押上地区開発事業本部課長/新東京 
 タワー株式会社 計画本部計画担当部長)
3 講演(2) 「観光推進による地域活性化施策と課題」 
 高野祐次氏 (墨田区地域振興部観光推進課長) 
4 講演(3) 「新タワー建設に伴う周辺まちづくりの課題と学生提案」 
 山本俊哉 (向島学会理事/明治大学理工学部建築学科准教授) 
5 質疑応答・意見交換 
 コーディネーター:佐原 滋元(向島学会副理事長)

●主 催 特定非営利活動法人向島学会
●申込先 向島学会事務局
 http://www.mukojima.org/otayori.htm

※学生提案の作品展示会を7月27日(金)29日(日)、同発表会を同月28日
(土)に、すみだ生涯学習センターにて開催します。