もうひとつ、「向島芸術計画2007」からのお知らせです。
AAF会期中の7、8月に、下記の要領でイベントを開催いたします。
地域の人々に撮影してもらった写真をもとに、巨大なホイール状のパラパラ写真器を制作する、水内貴英と住中浩史による『思い出への話』のインスタレーションと、二人のスケート・ボーダーの青年を主人公に全編向島のまちで撮影された、品川亮監督入魂の短編映画『セクション1-2-3』の上映会です。
特に『セクション1-2-3』は、来年から着工が予定される、新東京タワーの建設用地でも撮影を敢行するなど、これから大きな変化が予想される向島の現在の風景を、物語の随所に取り入れた必見の作品です。また、パルコキノシタ、松蔭浩之、三田村光土里などのアーティストたちも出演者として参加しています。
なお7月のイベントは、以前お伝えした通り、特定非営利活動法人・向島学会が主催する、明治大学と東京工業大学の学生による、新東京タワー周辺のまちづくりに関する提案発表との併催です。「都市計画」と「芸術計画」の競演です。ぜひ、学生たちの発表も合わせてご覧ください。
ちなみに28日は隅田川の花火大会の当日です。こちらも大いに楽しみです。(曽我)
■7月27日(金)、28(土)、29日(日)の3日間
水内貴英+住中浩歴史『思い出への話』インスタレーション
会場:すみだ生涯学習センター・ユートリヤ、エントランスホール
(墨田区東向島2-38-7)東武伊勢崎線・曳舟駅より徒歩約8分
http://members2.jcom.home.ne.jp/yutoriya/access_index.htm
時間:27日(13:00ー18:00) 28・29日(10:00ー18:00)
入場:無料
※会場では特定非営利活動法人・向島学会主催「新タワー周辺まちづくり/学生提案の展示会」を併催しています。どうぞ合わせてご覧下さい。
http://www.mukojima.org/mt/archives/cat23/index.html
■7月28日(土)
品川亮監督・短編映画『セクション1-2-3』特別上映
会場:すみだ生涯学習センター・ユートリヤ、2F・マスターホール
(墨田区東向島2-38-7)
時間:13:00ー13:40頃
入場:無料
※当日の上映は、特定非営利活動法人・向島学会主催「新タワー周辺まちづくり/学生提案発表会とパネルディスカッション」のプロローグとして行われます。
なお、会場にはどなたでも入場可能です。
■8月25日(土)
『思い出への話』インスタレーション&『セクション1-2-3』上映会
会場:京島キラキラ橘商店街・キラキラ会館(墨田区京島3-52-8)
東武伊勢崎線・曳舟駅より徒歩約8分
京成・曳舟駅より徒歩約5分
キラキラ橘商店街地図:
http://www2.ttcn.ne.jp/~kirakira/annai/annnai.htm
(会場は商店街の中ほどにあります)
時間:『思い出への話』インスタレーション 13:00ー20:00
『セクション1-2-3』上映
13:00より複数回上映 / 最終回は18:00より
※最終上映の後、18:40頃よりアフタートークを行います。
入場:無料
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お問い合わせ:現代美術製作所(曽我高明)
〒131-0031墨田区墨田1-15-3
TEL/FAX 03-5630-3216
E-mail factory@c-a-f.jp URL http://www.c-a-f.jp
イベント当日の連絡先:070-5013-3820(曽我)
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『向島芸術計画2007』
改めて、3つのプロジェクトとアーティストのご紹介をいたします。
●短編映画『セクション123(ワン・ツー・スリー)』
路地から路地へと、スケート・ボードの若者ふたりが滑り抜ける。これは、町の中に“場所”を探し続ける彼らの姿と移動の軌跡を通して、今この時にしか存在しない向島の風景を記録する映画です。
監督:品川亮(しながわ りょう)
月刊誌STUDIO VOICE編集長の傍ら、自主制作映画を撮り続けている。長編監督作品『亡霊極道』(ゆうばり国際フンタスティック映画祭2004参加)など。2007年2月、短編オムニバス『over8』の一作品として、「結晶都市」公開(シネマアートン下北沢)。また東映アニメーションより『画ニメ』シリーズとして、H・P・ラブクラフト原作『ダニッチ・ホラー』を監督(8月28日DVD発売)。
●ワークショップとインスタレーション制作『思い出への話』
日常の一瞬を記録した連続写真をワークショップで集め、巨大なパラパラ写真器に仕立てて展示。提供いただいた写真データは100年間の保存を目指します。
http://www.suminaka.net/moment/index.htm
アーティスト:水内貴英(みずうち たかひで)+住中浩史(すみなか ひろし)地域アートプロジェクトや小・中学校でのワークショップで活躍。越後妻有トリエンナーレ2003『MEETS』(水内)、ワークショップ『こどもが彩るまちづくりプロジェクト』(向島/2004)など。現在は二人で、水琴窟を用いた『路地琴プロジェクト』(AIGすみだコミュニティプログラム2006)を向島で進行中。
●アーティスト・イン・レジデンス『編む女の棲む長屋』
5月の一ヶ月間、アーティストが京島の長屋に暮らし、町の人々の家の奥に眠っていた毛糸や手編みのセーターを集めて、マフラーを編み続けました。アーティスト自身が町に同化することで、消えてゆく町の姿と人々の記憶を長い長いマフラーに再生させる様子を、写真とインスタレーションにまとめ、10月の現代美術製作所における成果報告展で発表します。
アーティスト:三田村光土里(みたむら みどり)
記憶やコミュニケーションをテーマに独自なアート作品を制作、国内外で高い評価を得ている。「Permanent Room」(現代美術製作所・個展/1999)「Not so smooth」(資生堂ギャラリー・二人展/2002)「幸福論」(東京都写真美術館・グループ展/2003)「グリーン・オン・ザ・マウンテン」(Sesession ウィーン・個展/2006)など。