当日は、午後1時から1時間ごとに、全部で6回の映画上映を行いました。7月末のユートリヤでの上映会以降、監督はさらに撮影を行い、新しいシーンを追加・編集して、内容はさらにブラッシュアップされたものになっています。
今回の上映会では、様々な撮影シーンの舞台裏を収めた、14分のメーキングビデオの上映のおまけ付き。映画の後に見ると、手品の種明かしを見たような不思議な気持ちになります。特に巨大なジャイロのようなスタビライザーを付けたカメラを持って、カメラマンがスケートボーダーの横を走りながら撮影するシーンは、なんともユーモラス。冒頭に登場する京島の路地を滑走するシーンでは、この「秘密兵器」が大いに活躍しました。
最終上映の後には、アフタートークも開催。品川監督のほか、主役のスケートボーダーの学(マナブ)さん、格好ばかりで滑りはからっきしの「デカいスケートボーダー」役を怪演したパルコキノシタさんと三人で、メーキングシーンを見ながら、掛け合いのような軽妙なトークが展開されました。話の中で、映画を撮るまでは監督がスケートボードのことを、実はほとんど知らなかったという衝撃の(?)事実も判明。しかし、いつもまちの中で滑れそうな場所を探しているという、本物のボーダーの学さんに言わせると、セクションを作っては壊したり、「自分たちの普段やっていることが、この映画には良く描かれている」ということです。自身もスケートボードの映像をビデオで撮影するという学さん。今回の映画体験は、とても勉強になったと話していました。
ということで、京島、キラキラ橘商店街のイベントも無事終了。
品川監督、お疲れさま。そして暑い中、巨大な作品を展示してくれたアーティストの水内さん、住中さんもお疲れさまでした。また、お手伝いいただいたボランティア・スタッフのみなさんもありがとうございました。そしてなにより、お忙しい中ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。
さて、プロジェクトは10月の成果報告展に向け、また新しい展開を始めます。(曽我)