【AAF2010選考・検証委員会】から、コメントを頂きました

今年も参加していたAAF(アサヒアートフェスエィバル)の検証委員から、
今年の外浜まつり2010の活動について、
本日、検証結果のコメントを頂きました。
下にそのまま転載しますので、ご一読ください。

AAF検証は、参加した各団体が、
それぞれの企画を客観的に捉える外部の視点を提供する事と、
今後の発展のためのアドバイスに重点が置かれています。
その点で、いわゆる事業評価(格付け)のためのものとは一線を画しています。

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<以下転載文>

■18—外浜まつり2010

今年はアート部門とイベント部門に分かれ、アート
部門の企画はアーティストがおこなったが、全体と
しては地元が中心となった運営組織となった。昨年
のスリーミーバーガーのレシピをもとに、地元の主
婦達がこれをつくり販売するなど、地域の人々が積
極的に参加している様子がうかがえる。
昨年から続く「砂鉄の物語」は、アーティスト達が
82歳の西ノ島最後の刀鍛冶沖光氏と出会い、寄り添
うようにインタビューを続け「沖光金物店の特別営
業」と「砂鉄の物語/展示」を実現した。今後、物
語は完結に向かうという。おおいに期待したい。
また廃校予定の美田小学校では大正8年から現在ま
での卒業写真がすべて展示され、地元の反響も大き
く圧巻であった。さらに地元の女性アートグループ
が今年誕生し、初参加されたことも注目していきた
い。
運営は事務局長が地元神社の宮司であり地域での信
頼度も高い。またアーティストとの連携も確かであ
る。できうるならば事務局長を補佐するスタッフが
強化されることを期待したい。
今後の方向性の議論のなかでは、イベント部門と
アート部門の運営で、なかなか連携が取りづらかっ
たという課題がでていた。だが、昨年アーティスト
主体のプロジェクトから地元主体へとシフトさせた
中で、2010年の展開は着実な成果をあげているよう
にみえる。交流支援プログラムを通して地域資源の
再発見への模索を試みるなど、現状に満足しない姿
勢はすばらしい。今後の展開に期待したい。

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