素晴らしい出来ばえのモネ『睡蓮』原寸コピーを、私たちの「モネパズル」へと加工するため、頭を悩ませ続けた我々ギャラリートーク&アートパズルプロジェクトチーム(阿部さん、西森さんなど)。その後はというと…?
私達はまず、山下先生や全体プロジェクトの月澤リーダー、そしてお世話になり続けているグラフィックデザイナーの山口さん(いつもありがとうございます!)の助言を参考に、パズル加工のための流れを決定しました。それは、
1.まず、パズルを慎重に切っていくべし!
2.それを、ピタパネ(粘着力のあるパネル)に貼るべし!
3.防水シートをかぶせるべし!
です。
特に、私達が判断をためらったのは、防水シートをかぶせるか否かでした。
山口さんと福谷さんに制作して頂いたモネ『睡蓮』原寸コピーは、本当に、本物にそっくりです。しかし、防水シートをかぶせてしまうと、シートの反射等が邪魔をして、作品を間近にみて感じることや、素晴らしい複製の技術力、そして何よりお客様の感動も半減してしまうのでは…と考えたのです。しかし一方で、コピーには水性インクが使用されており、万が一水に濡れてしまうと、私たちの『睡蓮』は水に溶けてしまう危険もあるのです。
メンバー全員の頭が停止しかけたとき、福先生からこういったメールが届きました。
『まず、お客様にとってはどちらのほうがいいか?どちらのほうが感動的か?次に考慮するのが、水対策はどうか?
例えば、この方法なら50%大丈夫、あっちの方法なら60%大丈夫とか。みんなの思慮深い判断を期待しています』
このメールと山下先生の意見、そして、メンバーの意見を総括した結果が…。
「防水シートをかぶせる!」というものでした。
理由は、防水シートをかぶせたほうが、お客様も緊張せずパズルを触ることができ、少し乱暴に扱っても破損しない、ということが第一。また、大事にパズルを扱ってもらうことは大切ですが、今回の、私達のプロジェクトで重要なことは、
「作品をよくみてもらうこと」です。お客様に、楽しくパズルをし、そこから色々発見してもらいたい、という気持ちがあります。
こう考えて、防水シートの使用を決定しました。
作業の工程を組むことで少し悩みはしましたが、ワークショップに参加してくださるお客様のことをしっかり考え、最優先することの重要性を、改めて知ることができました!!
さて、作業の流れが決定し、ついにパズル加工が始まりました。
まず、1.複製をパズルのピースへと切断する作業です。
「失敗したらどうしよう…」
シーンと静まりかえった教室の中。誰も切断の作業に手をつけようとはしません…。
業を煮やしたか、頼れる我らが吉原リーダー、不意に立ち上がります!
「よし!切るぞ!」
『おおー…(全員尊敬の目)』
広報班の川瀬さんと共に、息のあったタッグで、パズルを切断していきます。
山口さんがあらかじめトンボを入れてくださっていたので、とてもスムーズに作業が進んでいきます!
広報班の山崎さんも挑戦!普段は明るく元気いっぱい!な山崎さんですが、うってかわって真剣な表情に!
切断の際のズレを防ぐため、養生テープを裏面に貼りながらの作業です。そして、やっと…。
48ピース、全て切り終わりました!
1枚ずつ丁寧に箱に置いていきます。
さぁまだ始まったばかりのパズル加工。次は、2.『ピタパネ(粘着力のあるパネル)に貼るべし!』と、3.『防水シートをかぶせるべし!』です!