4月20日(日)の「コバケン“炎の第九”コンサート」に向け、
毎週末、いわきアリオスで練習に励んでおられる
いわき市民第九の会団員の皆さんに、その日の
練習内容と、第九への想いや本番に向けての意気込みを
寄せていただきます!
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練習日:1月26日(土)
執筆者:ミルヒ=ホルスタイン(バス)
○練習内容
・パート練習
・アンサンブル練習
前回の練習で、男声の並び位置を変えたが、小林先生の
お考えで元に戻った。
アンサンブル練習では、東京藝術大学の三河先生が聞きに
来られていた。
三河先生の感想は聞けなかったが、まだまだだと感じる。
とにかく全然ピッチ悪い。歌い出しから外さないようにしないと。
○私と合唱
ある保育園の卒園式。
この保育園では、卒園児の親さんが子ども達に
歌を捧げることが伝統になっている。
「大地讃頌をやりたいんですが」と親さん。
「無茶です。男声が1パートの曲を」と私。
しかし、他の親さんにも曲を聞かせてみたら、
「やろう!」
ということになり、練習を重ねて当日は何とか歌いきった。
「まあ、こんなもんだろ」
「また合唱始めなよ。もったいないよ」
そう言われて数ヶ月が経ったある日、
『炎の第九、合唱団員募集』
のチラシが目に留まった。
第九は歌ったことがある。
サントリーホールとかオーチャードホールとかで。
でも、8割以上出席が条件かあ。
演奏会当日
ステージにいるのか、
客席にいるのか。
答えは決まってる。
演奏会が終わるまで、週末に予定は入れない。
仕事は平日で片づける。
久しぶりに思いきり歌える。
練習を重ねるたびに、声も戻ってきてる。
もっと出せる。
小林先生がお好きだという、810小節からの
“alle Menschen werden Brüder, wo dein sanfter Flügel weilt”
〜 全ての人々は、あなたの優しい翼のもとで兄弟となる 〜
ファーストヴァイオリンによって奏でられる、切ないひとすじの涙を
感じようと思っても、渾身の想いで表現したいと思っても、
自分にはやはり音楽の造詣がない。
人生経験が不足している。
若い。
もっと歌い込まないと。感性を高めないと。
この合唱団で、このメンバーで歌うのは一度きり。
二度目はない。
やり直しはきかない。
1回の練習を、一瞬一瞬を大切にしないと。
もっと集中して。
演奏会が終われば、また、歌えない生活に戻る。
歌い続けていたい。もっと、もっと。
〜 一瞬の「いま」を千秒にも生きて、このうれしさを胸にきざもう 〜
(林光「森は生きている」)