【リレー日誌 No.08】立ちはだかる壁

いわきアリオスの演劇ワークショップ、
いわきでつくるシェイクスピア『間違いの喜劇』。
舞台出演クラス受講生が、
リレー形式でワークショップの様子をレポートします!

————————————-
*日時
2月17日(日)14:00〜18:00

*本日のメニュー
・柔軟
・発声
・ゲーム クラップ、「強盗」「銀行員」「警察」「赤ちゃん」「芸術家」「モデル」「粘土」
・読み合わせ(3幕2場、5幕1場)

こんにちは、このプロジェクトの参加者のひとりで、
あゆみと申します。

この「いわき市民でつくるシェイクスピア」のワークショップも
半分を折り返し、人見知りの著しいわたくしですが、
メンバーの顔も若干見慣れてまいりました。

今日もバナナを食うよしろうさんとか、
マフラーをしているアヤさんの横で、
半袖のまことさんとか、
いつの間にかヘアスタイル変わったエリさんとか、
こころひそかに見ています。

そして、練習がいつものように始まります。
結構イケてるのに、バレンタインデーに
一個もチョコをもらわなかったという前田さんの指導の下、
少々貧血が懸念される翔子さんにも手伝っていただき、
発声やゲームをおこないます。
なぜか、演出家の間宮さんと前田さんは、交代でニット帽を
かぶって現れます。

さて、この劇を行うにあたり、我々にはおおきな壁が
いくつもあります。
ひとつは、作品が「間違いの喜劇」だということ(いや、別のでも大変・・)。
もしかすると、今をときめく小栗旬主演の舞台をみて
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、双子が二組出てきます。

父親であるイージオンの台詞を借りていえば、
「二人の子供は不思議としかいいようがないほど瓜二つ、
名前でも変えなければ見分けもつかないほど」なのです。
しかも彼らの召使いも、そっくりの双子。
(ええーー、むーりーーー!どうやって似せるんだろ。
しかも2組・・、だから舞台は半眼でみてね。)

もう一つは、演出家の間宮さんの標準語さえ揺るがせる、
なおしのきかない我々の強烈な「なまり」。
我々にとって標準語とは、英語のセンテンスの発音と同じ。
よく、外国映画で、「こいつ絶対日本人じゃないだろ。」
という怪しい日本人役や、日本のドラマなんかでも「どこの方言だよ。」
と突っ込みをいれたくなるような、おかしなしゃべりかたの東北人が
でてきたりするものですが、我々の標準語の芝居は、
たぶんそんな感じです。

でも、この劇を見に来てくれるのは、おおかた、我々と同じ
いわき市民なのでそんなに気にならないと思います
(うそです。ごめんなさい)。

ですがこの前、めざましテレビをみていたら、韓国出身の東方神起が
流暢な日本語を話しているのに度肝をぬかれ、
我々もやってやれないことはない!と思ったしだいです(ほんとか?)。

新たに勃発した問題は、練習時間の問題です。
我々のメンバーをおおざっぱに分けると、高校生組と劇団組と
一般社会人組です。

公演前の4・5月の練習スケジュールをきいていた間宮さんが
アールグレイ、いや、ロマンスグレイの頭を抱えてしまいました。

「実験が・・、
テストが・・、
寮の門限が・・、
仕事のシフトが・・、
(きわめつけ)帰りバスが19時台で最終です・・」

「そうか、東京と違うんだね・・(by間宮)」。
我々の調整役で、こころもち吉岡秀隆似のアリオスの
今尾さんも困惑ぎみです。

こんな我々ですが、ブログをご覧になった方、
よかったら見にきてください。
結構イケメンもかわいい子もそろっています。
こう書いておくと、お客さん来てくれるかもしれないので、
書いてみました。

だまされたつもりできてください。
では、ごきげんよう。
(一部、誇張表現がありましたことをお詫びいたします。)

(あゆみ)
————————————-

次は、 発声のながーいアヤ さん!