【炎の練習07】唾でかける虹!?

いわき市民第九の会合唱団団員の皆さんによるリレーコラム。
今回は、ソプラノのはっぱさん。
練習の内容を丁寧にレポートしてくださいました!
※本文に出てくる山台というのは、演奏の時に
合唱団が立つ階段状の壇のことです。

この日は木曜日。
平日に練習なんて、いよいよ大詰めという感じがしてきましたね。

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練習日:3月13日18:30〜21:30

執筆者:はっぱ(ソプラノ)

○練習内容
今日は初めての山台を組む日!
6時に着いた私の前に、たくさんの人と、大きな山台・・・
アリオスのスタッフの方と、合唱団の方が
手際よく組み上げていくのにちょっと感激でした。

1番後はかなり高く、手すりもそれほど太くはないので怖いかも・・・
幸いなことに私は1番前!
N響のメンバーに唾の虹をかける場所にいます。
虹ができるほど唾を飛ばすのは大変です。
この頃くちびるが痛いと思うのはそのせいかしら?

舞台の山台が組み終わったところで、いつものように
男声女声に分かれて発声練習。
いつもならここで乗れるのに、花粉が邪魔して???

今日の講師の先生は、私たちの唾で虹を作って欲しいといった
酒井敦先生。
前回はいわきには珍しい吹雪のためいらっしゃれず、今回も
常磐線の運休や遅れのため19:30に到着。
でも、あっという間に先生のペースで、熱い指導が始まりました。

今回の最初の練習はP35からのドッペルフーガ。
各パート別に繰り返される
Seid umschiungen〜 を歌うとフーガが目の前にあらわれ・・・
軽やかに馬に乗ったときの拍子でアーチの気分で!
Freude shoner〜 はアーチの上を飛ぶモンシロチョウのように!
途中に入る Freude は、軽い蝶結びのリボンのように!

P50の《S》
Was が頂点になるように練習。
Alle Menchen は最後までエネルギーを抜かないで歌う。
毎回のように言われる言葉
「舞台に立ったら演技者になりきるように」
難しい。。。。。
ドイツ語で歌われる歌詞を観客にわかってもらえるように
言葉や体で演技する。

P56のPretissimo
P57のBruder をフォルテで、でも呼びかけるように歌う。
ベートーヴェンがElysiumを見たのは、酒井先生理論では
P61のGotterfunken のところ。
この後の Tochter aus Elysium で感極まる涙が出るように
演技する。

P30からのAndante maestozo
Seid〜 は Millionのところで皆で手をつなぎ、練習。
631小節と639小節はハミングでピアノのハーモニーを確認。

こんな風にただメロディをなぞっている
私たち(私だけ?)に体を使い、別のイメージを持たせ、時には
愛のむち(といっても言葉だけですが)が飛び、
あっというまに21:30になってしまいました。

○合唱と私
私の合唱経験は5、6年。
今のコーラスの先生の「オンブラ・マイ・フ」を聞いて、
私も美しい高音で歌いたいと始め・・・
といっても中学校以来の楽譜!
音取りもままならず悪戦苦闘していました。

だから勿論合唱のオーディションでは合格するはずが
なかったのですが、、、運よく拾ってもらえました。

第九の練習はたくさんの先生が持てる力を駆使して
教えてくださるので、とてもいい刺激をいただいています。

でもそれを血や肉にするのは、私達!
あと1ヶ月ばかりになった練習を充実させ、4月20日を迎えたいと
切に願っています。