稽古見学(5/5月・祝)

既に稽古が始まっていた別館に行ってみると、
全体の合わせが行なわれている稽古場3・4の
ロビーで人の声。

アンティフォラス弟役の小松崎正吾くん(右)と、
ドローミオ弟役の前田恭明さん(左)が、セリフの練習を
していたのでした。
前田さんは、これまでのワークショップでも、参加者の
トレーナーとして、指導してもらったプロの俳優さんです。

主人のアンティフォラスと召使のドローミオ。
セリフではその関係がはっきりと伝わってきますが、
一緒に特訓している姿はなんだか兄弟のよう。

稽古場で進む合わせの中での出番が近づくと、他の
出演者が外に走り出て、呼び戻します。
そんな光景が何度も繰り返されている中、稽古場の隅っこで
入口の扉に寄りかかって見学していたら、扉の向こうから、
また新しい声が。

今度はエドリエーナ役の古山絵里さんが
「さ、行きましょう」
「さっ、行きましょう!」
「さぁ、
「さ!
「さっ
「さ…、
「さ、行きましょう!」
と、何度も何度も、気になるセリフを繰り返し、言葉の感じを
探っていました。

ひたすら自分のセリフと向き合う姿に、出演者の舞台への
意気込みを感じました。