キャリアサポーター養成講座・ファシリテーション実習

当法人のキャリアサポーター養成講座・基礎コースでは、
場所を恵比寿研修室から渋谷区女性センターに移し、
2回に渡ってグループファシリテーションの実習を行います。

 今期の1回目は、8月1日(金)の夜に行いました。
まずは受講生の皆さんに実際のグループワークを体験して
もらい、構成の仕方やリードの方法を学んで頂きます。
今回は受講生6名の他に、一般の見学参加者を募集する
初の試みで、賑やかな実習となりました。

 最初は参加者同士が動き回って握手をしながらの自己紹介や
言葉を発することなく誕生日順に並ぶというような、ポピュラーな
ワークでのウォーミングアップで緊張をほぐします。その後2人1組
になって「聞きあう」というワークをして、それぞれのパートナーに
ついて皆に紹介をしました。このワークをすると、他者への関心の
持ち方や表現の仕方が、その人によって随分違っていることが
分かりますね。

 次にシェアリングをはさんで「一枚の絵」というワークをしました。
これは、2つのグループに分かれて、同じ絵を皆で数分間眺めた後、
それぞれの記憶を出し合いながら出来るだけ忠実に再現していく
というものです。両チームとも熱心に話し合いながら、制限時間内に
かなりいいところまで書き上げました。

 このワークのシェアリングでは、「皆で協力することの必要性」、
「役割分担の大事さ」、「力を合わせて成し遂げる喜び」などについて
語られました。これらはいずれもワークの狙いであり目標とするところ
なのですが、実際に体験することで、言葉だけではなく実感を伴うもの
となったと思います。

 最後に、これもお馴染みの「自分へのストローク・私は私が好きです、
なぜならば・・・」を参加者全員で言い合い、気分良く終了しました。

 時間が2時間と短いので、それ程多くのワークはできません
でしたが、どのワークも楽しい雰囲気に満ちていました。

 以下参加者の「振り返りシート」より抜粋です。

 ○・・・充実していて時間がたつのが早く、あっという間だった。
ワークをしてたことで、空間把握の苦手さや思い込みの強さなど
に気づかされた」(30代、男性)

 ○・・・今日は仕事でとても疲れていたのだけれど、ワークをやる
うちにだんだん体が軽くなっていった。絵のワークでは完成度に
こだわって、周りの人と合わせるのがおろそかになってしまいがちな
自分が出たと感じた」(30代、女性)

 ○・・・短い時間だったけれど、自分を見直す機会を得られた。
初参加だったが、楽しい雰囲気でうきうきした気持ちで帰れる。
この気持ちを家族にも伝えたい」(40代、男性)

 次回は、各受講生が一つずつワークを考えてきて、ファシリテーター
体験をしてもらう予定です。どんなファシリテーションが見られるか、
今から楽しみですね。 (新地)