本の題名は書き留めて措かなかった。
本の内容は、年老いた母を作家である娘が介護についての
あり方を書かれていた。
作家の娘の子は、アメリカで生活をし、日本に久しぶりに帰ってき
わが母がおばあさんを介護している状況を見て
このようなこと書かれていた。
日本とアメリカのものの考え方の相違を感じた。
一生懸命お世話をするのが良い介護だとプロもアマも
思い込んでいる。
世話のしすぎは病人の自立心を奪い取ってしまい病人を病人の枠に
閉じ込めてしまう。
気を利かせてかいがいしく介護したら病人は重病人になってしまう。
放ったらかしは虐待である。
気に掛けることと、手に掛ける事の違う点は、
介護と子育ては同じことだ。
と書かれていた。
日本が介護保険制度が始まってもうかれこれ10年を迎えようとしている。
始まった当初は、ヘルパーは老人から残った能力を奪い取ってしまい
廃人のように何も意欲の起こらない無気力に仕立てあげてしまった。
有難迷惑、小さな親切大きなお世話って言われるように、
自由を奪い去るのが親切と勘違いをしている。
生きる自由は、その人らし生き方を尊厳したいのだが
日本人の気質はそうも出来ないのである。
私にとって介護とは、「・・・・らしさ」を大切に尊厳のある生き方を認め
そっと寄り添う介護をしたい。