以前に紹介をした利用者の作品を掲載致します。
長年療養中のご主人を見送れ、やっとご自分の時間を
楽しもうと思っていた矢先、娘さん宅で倒れ病院に
入院をし、検査をしたら癌を見つかり、緊急手術をされ元気に
回復をされましたが、倒れり前は一人暮らしをされていたが
娘さんと同居する事になった。

もう86歳になって、しっかり娘さんに甘えるのかと
思っていたら、「呆けたら、娘に迷惑を掛けたら気の毒やから」
気丈に自分で出来る事を探して、呆けたらあかんって言い聞かせておられます。

それが今回掲載した作品です。

細かい折り紙を手でおれなかったらヒンセットを使って折ってるのよ
って言われ作品を仕上げて持って来て頂けた。
昆虫を小さいのから大きいのやら細かい私だったら
もういやって言うのが、娘に迷惑かけたくないの一心で
見事な作品を作られ、それをまた標本のように両面テープで
張り付ける細かい作業をして、
笑いながら「はいどうぞ」って手渡して頂いた。
もう感激です。やればできるのにやらない
それが認知症に繋がって行くのでは、
入りんな事に興味を持ち、なんでも挑戦する事が
元気に歳を重ねて行く事なんでしょうね。

私はまた狂言を始めました。
今回は、孫の様な子供と、共演します。
子供の初舞台の伊呂波です。
狂言の中では有名な演題を、此の私がするのは
「先生これは、私に凄いプレッシャーですよ」
って言うと、先生はおだてて、「あなただからこれができるのですよ」
っておだてられたが、子供の記憶力にはついて行けなく
二回だけの台本読みで、「おばちゃん、来週は立ち稽古するよ」って
発破掛けられ困っているしだい。
初舞台を記念に残る舞台にしてあげるのは
私の腕一つ、老骨に鞭うって頑張ります。