《低学年クラス》
4月は、お話「光と暗闇の大喧嘩」を読み聞かせ、水彩でその世界を体験しました。誕生してまだ間のたたない幼い光と闇は、とても仲良しでした。でも成長するうち、お互いはもっと大きくなりたいと考えるようになり、ついに喧嘩が始まります。風がうなり、雷が光り、地上に暮らす人々は怖くてたまりません。そこに一人の目の見えない少女が現れます。少女は目が見えなくても心の目で世界を見、光と暗闇を仲直りさせるきっかけをもたらします。
4月なので、初めてこのクラスに参加する子供達がたくさんやってきました。初めは皆緊張気味で、体全身で小さな勇気を振り絞って教室にやってきます。でも緊張するのは最初だけで、30分もすると表情がほぐれてきます。
水彩は、画用紙を水に浸してから描く「にじみ絵」を行っています。形よりも色の質を感じながら、リラックスし、のびのびとしながら筆を滑らせて描いています。お話の中を泳いでいるような、そんな感じだと思います。
細井 信宏