今日は「きららの森の学校」の初めての発表会でした。1年半前にドイツの治療教育の先生の講座で、生徒たちの劇のVTRを見せていただいて以来、子どもたちと演劇をしたい、とずっと暖めてきた願いがやっと実現しました。演目は宮沢賢治の「双子の星」。
演じる高学年のクラスは月1回の授業なので、結局まる1年かかってしまいました。しかも台詞は覚えず朗読劇の形での発表でした。けれど“本番”で子どもたちが見せてくれる集中力を、今回も嬉しく見せてもらいました。通し練習は2回くらいしかできなかったのに、子どもたちの素晴らしい集中で、りっぱな仕上がりになりました。宮沢賢治の作品には何度読み返しても大切なメッセージが込められています。授業ではあえて、ほとんど触れることはしませんでしたが、繰り返しこのテキストにふれ、演じることによって、こちらが教訓を垂れるよりよほど的確に、子どもたちの中に賢治のメッセージが入っているのだと思います。会場設営から絵画・造詣クラスの作品の展示、進行、などなど全ての雑務を快く引き受けてテキパキこなしてくださるお母さん・お父さん方の献身的な協力なしにはこの会は実現しませんでした。本当にありがたいことでした。
中務 理美