2011年始めの幼児クラス

1月の8日は「きららの森の学校」の仕事始めだった。自宅でも「こびとのへや」を始めるようになって、幼児さんと接する機会が増え、とてもいい勉強になっている。面白いことに同じプログラムで授業をしても、クラスによって全く違うものになるのだ。

 今年初のきららの幼児クラスは年長の女の子ひとり、年中の男の子二人、年少の男の子ひとり、お母さんが二人、1才の妹がひとり、「お手伝い」の小学生が3人というメンバーだった。きららでも毎回空気が違うのだが、今回は終始穏やかな空気が流れていて、みんな流れに乗ってきてくれた。特に最後のお話の時間。「かさじぞう」の語りを始めると、子どもたちの顔が変わり、みな全身を耳にしてお話をくいいるように聞いてくれ、独特の雰囲気が生まれた。全員がお話の続きを待っている、そんな空気があり、こわいほどだった。語っている私自身がお話の中に入り込み、手ぶらで帰ってきたおじいさんをおばあさんが優しく迎えるシーンなど、涙が出そうになって困った。「かさじぞう」のお話がいいのか、新年の雰囲気のせいか、こんな時間が幸せである。