4月16日。
一庫公園の山には、淡いピンクの桜が美しく咲いています。
お天気にも恵まれ、嬉しい春で、いっぱいの公園。
小学生も楽しめるプログラムなのですが、今日は、小さいお子さんと、お父さん、お母さんたちが集まってくれました。

今日のテーマは、「桜」。
エドヒガン、大島桜など、公園に自生している桜を見に歩きます。

そして、ランチのメインは、「桜寿司」です。
「きららの森のキッチン」では、地場のお米や季節の野菜を使って、
参加者のみなさんとご一緒に調理します。
肉や魚など動物性のものを一切使わない、野菜料理です。

「きらら」では、子ども用の包丁を常備しています。
ちいさい子たちも、かわいらしい手で上手に包丁を使って、野菜を切ります。

さて、公園内の山に、桜に詳しいHさんのガイドで、桜を見に歩きます。
自生しているエドヒガンや大島桜、山桜。ソメイヨシノと違い、これらの桜は、一本一本違う姿をしているそうです。

「自由に参加」が、きららの森のスタイル。
小学校高学年・中学生のお姉ちゃんたちは、みんなが桜を見に山歩きしている間も、おくどさんの火の番をしてくれていました。今日のご飯は、お姉ちゃんたちが上手に炊いたよ!

山歩きから戻って、料理も仕上がりました。
おくどさんの前に調理台を出し、みんなで盛り付けです。
春でいっぱいのプレートが並びます。

今日のメニューは

★桜寿司

能勢のお米を5分搗きにして、お釜で炊いたご飯。
それを、さっぱりと梅酢だけで寿司飯にします。
そこに、茹でて刻んだクレソンと、桜の花の塩漬けを混ぜてできあがり。
スタッフゆうさん作、桜の花の塩漬けは、一庫公園の大島桜で、
去年に漬けておいたもの。春らしいお寿司になりました。

★春野菜の蒸し煮

たまねぎ、春キャベツ、にんじん。そして小松菜の花も入れて。
油を使わず、水炒めにして蒸し煮し、海の精と梅酢で味付け。
トウが立った小松菜は、黄色いかわいらしい花を付けます。
うちの畑から持参しました。
シンプルな味付けで、優しい野菜の甘みがおいしい。

★葉ごぼうの味噌炒め煮

葉ごぼうは、今の季節限定の野菜!
ごぼうの実の部分は、ほんの5センチほどの長さですが、長く伸びる茎と、
その上に広がった葉をいただきます。
(これは、私のオリジナルな料理法です)
苦味があるので、まず、塩茹でしてアクを抜き、小さく小口切りにしたごぼうを、じっくり炒めます。梅酢と水を振って蒸し煮したあと、細かく切った茎と葉を加えて炒めます。味噌と梅酢を加えて蒸し煮し、炒めながら仕上げます。
味噌は、我が家の手前味噌を使用しました。
ご飯のおともに、ちょっと大人の味、春の味。おいしいです。

★ツクシの天ぷら

ママと一緒に小さい子たちが、「ハカマ取り」をしてくれました。
今の季節だけの味わい。

★ブロッコリー

火の番をしてくださっている、ひとくらクラブのHさんが、畑がら持参してくださいました。塩茹でしただけで、とってもおいしかったです。

★すまし汁

昆布と干ししいたけのお出しに、大根、にんじん、小松菜、板麩を入れました。
海の精(自然塩)としょうゆだけの味付けの、シンプルな調理ですが、
「おいしい」と好評でした。

青空の下、子どもたちもたっぷり食べて、大満足。
あと片付けもきらら流。
米ぬかでお皿の汚れを落とし、バケツの水で流してから仕上げ洗いします。

今日も、みなさんと楽しいときを過ごせて、ありがとうございました。
自然の中で、自然の恵みを、みんなで料理しておいしくいただく。
その、ありがたさを今、より一層身にしみて感じます。

(松尾かおり)