絵画クラスについてお知らせします。低学年ではポリネシアの神話の最後の場面を描きました。『まだ何の区別のない一つのう薄暗い世界に、いろんな神様達が生まれます。もっと広い世界に出ていきたいという思いで、皆は力を合わせて天を押し上げ、大地を押し下げていきます。そうして天と地は別れ、空には眩しい太陽が輝き始めます。光が地上に届き、大地を暖め、やがて大きな森が姿を現します。』このお話では、畑の神様や風の神様、けんかの神様と様々な神が登場してくるのですが、その中で一番活躍するのがタネマフタと呼ばれる森と命の神様です。この神様が奮闘し、最後には森が現れ、花が咲き、動物達が森で暮らし始めるという所で、このお話は幕を閉じます。
水に浸しておいた用紙に、絵の具を筆にとり、滑らすと、色が輝きを増しながら広がっていきます。静かに重い雰囲気の青を下に沈ませ、四方に輝きをまき散らす黄色を上に置きます。やがて二つは融合し、美しい緑が姿を現します。
中学年、高学年クラスでは、アフリカシリーズ第四弾、『喚起のサバンナで暮らす遊牧民』です。アフリカシリーズの探検は、標高5,000mを超える氷山から始まりました。そしてその山々を下りて、熱帯雨林に暮らす狩猟採集民と出会い、更に北へ向かって、焼き畑農耕民の出会いへと話は進みました。今回は更に北へ向かい、森を抜け出して広い草原へとたどり着きます。そこは何ヶ月も雨が振っていなく、太陽が真上から照り付け、大地の草は乾燥して黄金色に輝いています。そんな厳しい環境に暮らす人々がいるのです。
地平線が明るんだ時、女の子は牛の乳を搾ります。それが朝の朝食。男達は柵を開いて牛や山羊を放牧しに出かけます。女達は壺を頭の上に乗せて、遠い水場へと出かけます。太陽が西に沈む頃、太陽の下で乾燥させた牛糞に火を付け、今日2回目の食事の準備し取り掛かります。彼等は限られた資源を有効に使って生活しています。牛の糞や尿さえも、大切な資源となります。彼等は特別な時意外は牛を殺して食べません。満月の明るい夜には、皆は牛への感謝を表すため、ドラムを叩いて踊り始めます。