映画 「女性監督にカンパイ!」

5月17日、女性と仕事の未来館で「女性監督にカンパイ!」の映画を見ました。20代から77歳までの女性監督とプロデューサーの計12人がインタビューに答え、本音を語る構成です。2007年に第20回東京国際女性映画祭の記念として製作されました。
 12人は、国籍も置かれた立場もまるで違います。祖母が映画館のチケットを売っていたことがきっかけで映画の世界に入ったスペインのイサベル・コイシェさん。国民的大スターからプロデューサーとなったインドネシアのクリスティン・ハキムさん、日本からは05年に初メガホンをとったせんぼんよしこさん。画面からは製作にかけるあつい情熱と女性ならではの苦労、そして乗り越えていく強さが伝わってきます。

 個性豊かなフランスのコリーヌ・セローさんが「男は放っておきなさい」と言った時にはどっと笑いが会場に起きました。「すべてのことにまず、Nonと言いなさい。そしてその後で良く考えるように」という言葉は、経験からの英知でしょうか。仕事で壁にぶつかっている人、仕事と子育ての両立に悩んでいる人、映画の好きな人、映画製作にかかわってみたい人に是非見てもらいたい映画です。

 第2部では、女性映画祭のコーディネーター、大竹洋子さんの名解説で女性監督による色々な映画作品と監督の素顔を知ることができました。もちろん、この映画の監督は女性の山崎博子さんです。
 ちなみにDVDの上映は、1日5万円+消費税(合計52,500円)です。
(加藤記)