減らない児童虐待–死に至るケースも

(%ひよこ%)(%ひよこ%)昨年度、全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は、前の年度よりおよそ1500件増えて4万4000件余りに上り、これまでで最も多くなったことが、厚生労働省の調査でわかりました。

厚生労働省によりますと、昨年度、全国の児童相談所が子どもの保護などの対応に当たった児童虐待の件数は、前の年度よりおよそ1500件増えて4万4210件と過去最多を更新しました。
児童虐待の件数は10年ほど前から急増し、昨年度は、児童虐待防止法が施行された平成12年度のおよそ2.5倍に増加しています。

都道府県別では、神奈川が5676件で最も多く、次いで大阪が5436件、東京が3339件、千葉が2655件、埼玉が2585件などとなっています。
前の年度と比べて増加の割合が最も高かったのは石川と三重で37%、次いで茨城が34%、静岡と宮崎が27%などとなっています。

児童虐待の増加に伴って、昨年度、虐待を受けて死亡した子どもは64件で67人に上り、前の年度より6人多くなりました。
厚生労働省の専門委員会が詳しく調べたところ、このうち、0歳の子どもは39人で、全体のおよそ58%を占めています。
中でも、生まれたその日に死亡した子どもは16人に上っていました。1歳から6歳までは33%に当たる22人、7歳から12歳までが6%に当たる4人、13歳以上が1人などとなっています。

また、母親から虐待を受けた子どもが全体の半数以上の36人と最も多く、次いで父親からの虐待が10人などとなっています。
虐待の形態では、暴力を振るわれるなど身体的虐待を受けていた子どもが最も多い44人で、親が育児を放棄するネグレクトだったのが12人でした。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100728/k10013010151000.html

児童相談所における児童虐待相談対応件数/厚労省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000g6nl-att/2r9852000000g6pb.pdf

子ども虐待による死亡事例等の検証結果/厚労省 
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000g6nl-att/2r9852000000g7mx.pdf