国連の推計によると、世界の人口が31日、70億人に達する。
人口の爆発的増加はサハラ以南のアフリカで特に顕著で、国連人口基金の「世界人口白書」は、人口増と貧困の悪循環からの脱却を求めている。
白書は中東の民衆蜂起「アラブの春」の背景として、増加する若者の失業問題も指摘し、解決を促している。
国連によると、サハラ以南のアフリカの人口は2000年の6億6912万人から昨年は27・9%増の8億5632万人となり、50年には19億6010万人と倍以上になる見込みだ。サハラ以南では避妊普及率は08年時点で22%と遅れており、15年時点でも人口の約36%が日収1ドル未満の極貧層にとどまる見通しだ。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111030-OYT1T00285.htm?from=rss&ref=rssad
2011年10月31日、この日地球上には70億の人々が住むことになります。私が生きてきた間に世界人口は約3倍になりました。そして、今から13 年後には、さらに10 億人の増加を見届けることになりそうです。私の孫の世代には、世界人口は100 億人もの数に達するかもしれません。(国連人口基金事務局長の「はじめに」より)
男性と女性を平等な立場にするために、障壁を取り除かねばならない
「今日のこの節目は、私たちが今こそ行動しなければいけないと再認識する機会です。1994年にカイロで開催された国際人口開発会議(カイロ会議)での行動計画によって、一人ひとりが自らのリプロダクティブ・ヘルスに関して決定をすることができると呼びかけたことは、将来のための最高の指針になると言えるでしょう。」
「2014年のカイロ会議の20周年が近づいていますが、公正な経済と社会的発展への道のりは、国連人口基金の活動のまさに核をなすものであると言えるでしょう
。しかし、私たちの仕事はまだまだ達成には程遠い状態です。開発途上国には、家族計画を実行することができていない出産可能年齢の女性が2億1500万人います。
避妊やHIVから自分を守るための性教育や情報をほとんどもたない青年期の若者が何百万人もいます。女性の地位が低い場所では、乳幼児や子どもの生存率も低い状態です。
私たちは、経済的・法的・社会的な障壁を取り除き、生活のあらゆる場面において、すべての人々が対等な立場に立てるようにしなければなりません」
http://www.unfpa.or.jp/news/press.php?eid=00112
◆『世界人口白書 2011』日本語版
http://www.unfpa.or.jp/cmsdesigner/data/entry/publications/publications.00031.00000005.pdf