日本人…幸福度21位に低下/ OECD指標

経済協力開発機構(OECD)は23日までに、各国の国民の幸福度を測定する「より良い暮らし指標」の最新版を公開した。日本はOECD加盟国など36カ国中21位で昨年の19位から後退した。「仕事と生活の調和」や「生活満足度」の評価が低迷したことが響いた。

 指標は11項目で構成。日本は仕事と生活の調和の評価が34位。週50時間以上働く人の割合が高く、1日の中で余暇や睡眠、食事などに使う時間が少なかった。生活の満足度も27位と低水準にとどまった。
 一方で、犯罪に巻き込まれる確率が低いとして「安全」は1位。「教育」は2位で、学歴や読解力が高いとされた。
 全体評価の1位は2年連続でオーストラリア。2位がノルウェー、3位は米国と続いた。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120523/trd12052312150012-n1.htm

◆ 「より良い暮らし指標」は 2011 年に初めて公開されました。住宅、収入、雇用、共同体、教育、環境、ガバナンス、医療、生活満足度、安全、仕事と生活の両立という 11 の分野で豊かさを比較できるようになっています。
今回のアップデート版は、ジェンダーと不平等に関するデータを統合し、従来の項目にも指標を追加して上記の 11 分野をさらに強化しています。
また、2012 年版では新たにロシアとブラジルが加わり、OECD 加盟 34 カ国とあわせて全部で 36 カ国の指標を比較することができます。

幸福度の計測に関する議論は、これまで主にグローバルな場で専門家によって行われてきました。
OECD は「より良い暮らし指標」を通じて市民との議論を促進し、人々に進歩の探求に関与してもらいたいと考えています。
「より良い暮らし指標」のサイトでは、自分にとっての豊かさの優先項目を、他の利用者のそれと国、年齢、性別ごとに比較して、その結果を Twitter や Facebook、皆さんのブログやウェブサイトなどで共有することができます。
http://www.oecd.org/home/0,3675,en_2649_201185_1_1_1_1_1,00.html