重篤副作用疾患別対応マニュアル/厚生労働省

重篤な皮ふ症状などをともなう「スティーブンス・ジョンソン症候群」は、その多くが医薬品によるものと考えられています。
抗生物質、解熱消 炎鎮痛薬、抗てんかん薬などでみられ、また総合感冒薬(かぜ薬)のような市販の医薬品でもみられることがあるので、何らかのお薬を飲んでいて、次のような症状がみられた場合には、放置せずに、ただちに医師・薬剤師に連絡してください。
「高熱(38℃以上)」、「目の充 血」、「めやに(眼がん分泌物)」、「まぶたの腫れ」、「目が開けづらい」、「くちびるや陰部のただれ」、「排 尿・排便時の痛み」、「のどの痛み」、「皮ふの広い範囲が赤くなる」がみられ、その症状が持続したり、急激に悪くなったりする。
従来の安全対策は、個々の医薬品に着目し、医薬品毎に発生した副作用を収集・評価し、臨床現場に添付文書の改訂等により注意喚起する「警報発信型」、「事後対応型」が中心です。しかし、 (1) 副作用は、原疾患とは異なる臓器で発現することがあり得ること (2) 重篤な副作用は一般に発生頻度が低く、臨床現場において医療関係者が遭遇する機会が少ないものもあることなどから、場合によっては副作用の発見が遅れ、重篤化することがあります。
 厚生労働省では、従来の安全対策に加え、医薬品の使用により発生する副作用疾患に着目した対策整備を行うとともに、副作用発生機序解明研究等を推進することにより、「予測・予防型」の安全対策への転換を図ることを目的として、平成17年度から「重篤副作用総合対策事業」をスタートしたところです。

◆重篤副作用疾患別対応マニュアル一覧
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1.html
 ・ 皮膚
 ・ 肝臓
 ・ 腎臓
 ・ 血液
 ・ 呼吸器
 ・ 消化器
 ・ 心臓・循環器
 ・ 神経・筋骨格系
 ・ 卵巣
 ・ 精神
 ・ 代謝・内分泌
 ・ 過敏症
 ・ 口腔
 ・ 骨
 ・ 泌尿器
 ・ 感覚器(眼)
 ・ 感覚器(耳)
 ・ 感覚器(口)
 ・ 癌
(平成23年4月現在)

※ 以下のサイトにおいて、医薬品の販売名、成分名、副作用名等から各医薬品の添付文書を閲覧することができます。
◆独立行政法人医薬品医療機器総合機構 医薬品医療機器情報提供ホームページ
http://www.info.pmda.go.jp/