アニメ上映会「パパ、ママをぶたないで!」… 「DVと子ども」考える

父親から母親への暴力(DV)を、子どもの視点で描いたノルウェーのアニメ映画「パパ、ママをぶたないで!」の上映会が9月10日、東京都渋谷区で行われる。
上映後には専門家が講演し、映画のエピソードをもとにDVの構図をわかりやすく読み解く。

 映画は、ノルウェーの女性映画監督アニータ・キリさんによる20分の短編作品。同国の絵本「パパと怒いかり鬼—話してごらん、だれかに—」が原作だ。
 主人公の少年は、父が母に暴力を振るうのは「自分のせい」と思い、誰にも話せずに辛抱して暮らす。暴力を目撃する子どもの恐怖と悲しみ、表面化しにくいDVの本質を、美しく、もの悲しいアニメで表現している。

 上映後には、女性への暴力防止に長年取り組んできた弁護士の角田由紀子さんが講演する。女性や子どもが暴力を我慢し、家庭内で問題を抱え込んでしまうこと、暴力を目撃する子どもが自分を責めてしまうことなどを解説する。

 映画配給会社の「パンドラ」が企画した。上映会は午後3時10分から、映画館「渋谷アップリンク」で。参加費800円。8月30日までにパンドラ(03・3555・3987)へ申し込む。 2013/08/21 読売新聞

◆詳細はpandora films パパ、ママをぶたないで
http://pandorafilms.wordpress.com/dvd/papa/