世界の食料、3分の1廃棄=年13億トン—国連報告

国連食糧農業機関(FAO)は11日、世界で生産された食料の3分の1が食べられることなく廃棄されているとする報告書を発表した。
廃棄分は年約13億トン、金額にして約7500億ドル(約75兆円)に上り、スイスの国内総生産(GDP)を上回る。

報告書によると、最悪の廃棄地域は日中韓を含む「産業化されたアジア」。
1人当たり年平均100キロ以上の野菜、コメを中心とする約80キロの穀類を廃棄しているという。また、北米・南米の食肉産業やアジア、欧州、中南米における果物の廃棄問題も指摘されている。時事通信 9月11日

◆「食品ロス」年間500万トン〜800万トン
1人1日おにぎり1〜2個分の食べ物が捨てられている日本
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html

◆加工食品の返品・廃棄に関する調査報告書<速報>/財団法人流通経済研究所
http://www.jora.jp/24_syokuhin_sien/pdf/0118siryo_003.pdf

◆『食料ロスと食料廃棄削減に向けた地球規模の取り組み』/国連食糧農業機関(FAO)
http://www.jaicaf.or.jp/reference-room/publications/detail/article/395.html
世界における食料ロス・廃棄の年間量は、穀物で約30%、イモ類・果実・野菜類で40-50%、油糧作物、食肉類、乳製品は20%、魚類は30%と推定されています。一方で、世界で栄養不足に直面している人々は約8億人。今後ますます増加する人口を養うための食料増産も必要です。本パンフレットは、食料ロス・廃棄の要因と、そのために必要な取り組みを紹介しています。