世界経済フォーラム(WEF)は25日、世界各国の男女平等の度合いを指数化した2013年版「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。日本の順位は調査対象136カ国のうち105位で前年より4つ下がった。識字率や高校までの教育水準では世界1位だが、女性の就労者や政治家が少ないことが全体の評価を下げている。
順位の低下は3年連続で、同指数の発表が始まった06年以降の最低を更新した。経済協力開発機構(OECD)加盟国で日本より順位が低いのは111位の韓国だけだった。
WEFは女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析している。日本は経済で104位、政治では118位にとどまった。教育は識字率の高さなどを、大学や専門学校への進学率の低さが相殺し91位だった。
1位は5年連続でアイスランドで、2位以下はフィンランド、ノルウェー、スウェーデンと北欧勢が続く。上位10カ国のうち7カ国を欧州が占める。アジアで最高は5位のフィリピン。同国は大学や専門学校に進学する人に占める女性の比率が世界で最も高く、政治への参加も世界で10位と高く評価された。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2404H_U3A021C1000000/
◆Press releases/WEF
http://www3.weforum.org/docs/WEF_NR_GGGR_Asia_Report_2013_JP.pdf
フィリピンはアジア・太平洋地域で最も男女格差解消の取り組みが進んでおり、世界全体でも第 5 位。一方、中国は 69 位、日本 105 位、韓国は 111 位。
男女格差の小さい国は、アイスランドが第 1 位、次いでフィンランド、ノルウェー、スウェーデンの順。