日本の子供の「幸福度」は先進31カ国中6位であることが25日、国連児童基金(ユニセフ)と国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。これまでは比較データが足りなかったが、今回初めて順位が付いた。31カ国は欧州と北米諸国で、アジアで順位が付いたのは日本だけ。
調査は、子供の健康や住環境、豊かさなどさまざまな指標を各国で比較。このうち「教育」と「日常生活上のリスク」の2分野で日本は1位だった。
教育では、高等教育の就学率が88・6%(10位)と高く、ニート率が4・1%(10位)と低いことに加え、経済協力開発機構(OECD)が実施した「学習到達度調査」(PISA)の平均点がフィンランドに次いで2位だったことが大きかった。
日常生活上のリスクでは、肥満児や週1回以上飲酒している子供がもっとも少なく、毎日朝食をとる子供がもっとも多かったことが評価された。いじめを経験した子供の割合は27・4%で12番目に低かった。
一方で、標準的な所得の半分以下の家庭で暮らす子供の割合を示す「貧困率」は14・9%で、ワースト10位だった。
◆ユニセフ・イノチェンティ研究所 最新報告書発表 『先進国における子どもの幸福度−日本との比較 特別編集版』
http://www.unicef.or.jp/osirase/back2013/1312_06.html